USS Kyushuトップに戻る

ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第168話「原始惑星の人々」
Natural Law

dot

・イントロダクション
原生林の上を飛行するシャトル。
チャコティは窓の外を眺めていた。「綺麗だな。」
セブン:「センサー分析で必要な情報は得られていたはずだ。」
「景色を誉めただけさ。」
「会議は 1時間後に始まる。」
「ワープフィールド力学はいつでも学べるが、こういう景色は毎日は観られない。」
突然、シャトルが揺れた。
チャコティ:「今のは。」
セブン:「真下に、何らかのエネルギーバリアがある。何千平方キロメートルにも及んでいる。」
「なぜ感知できなかった。」
「わからない。異常なテトリオンサインが見られる。生命体312※1 と同じような技術だ。」
シャトルはバリアの上を跳ねるように飛び、ぶつかる度に衝撃波が発生する。
セブン:「バリアからパワーサージがくる。」
チャコティ:「シールド最大。」
爆発が起こるシャトル内。
セブン:「何らかのフィードバックを起こしている。推進エンジン、停止。」
チャコティ:「ワープだ。」
「…ワープコア、起動不能。」
「エネルギーバリアに接触しただけで止まるはずがない。」
「全システムに影響している。」
コンピューターの警告音が鳴った。『警告。構造破壊まで 30秒。』
チャコティ:「地上に脱出しよう。」
セブン:「バリアを通り抜けるのは無理だ。補助パワーを武器アレイに回してくれ。」
「何をする気だ。」
「フェイザーの周波数をバリアに合わせられれば、穴を空けられるかもしれない。」
「シャトルが潜り込めればいいが。」
コンピューター:『警告。構造破壊まで 10秒。9、8、7…』
セブン:「フェイザー修正、完了。」
『6、5…』
フェイザーが発射され、できた穴に突っ込むシャトル。
シャトルは大破し、先端部分が地上へ落下していく。

ジャングルの中に転送されるチャコティとセブン。

※1: Species 312

・あらすじ
バリアは再び閉じ、チャコティは足に怪我を負っている。散らばったシャトルの残骸を回収すれば、救難信号を送れるはずだ。一方、デルタ・フライヤーで惑星リドス上空を自由に飛んでいたパリスは、航行規則に違反してしまった。リドスの罰則として飛行訓練を受けることになる。チャコティたちはリドス人と同じ遺伝子構造をもちながら、原始的な生活を送るヴェンツー族を発見した。容態が悪くなったチャコティを残し、セブンは独りで部品を探索する。セブンがチャコティに連絡しようとしたところ、いつのまにかヴェンツー族に囲まれていたチャコティは、驚いた彼らにコミュニケーターを壊されてしまう。ヴェンツー族はチャコティを洞窟へ連れて行き、足の手当てをしてくれた。セブンも合流する。
クルーがリドスで休暇を取る中、パリスは教官について訓練を受けることになる。チャコティは言葉ではなく手話で会話するヴェンツー族と、コミュニケーションを図る。見つけた部品を、6キロ先にあるシャトルのディフレクターにつなげれば通信できる。チャコティはヴェンツー族に助けてもらうように言うが、セブンは独りで出かけた。転んだ時にトリコーダーを失ってしまう。杖を作ってもらったチャコティは、ヴェンツー族が自分の入れ墨を真似し始めたことを知った。夜になり、雷が鳴る。寒さに震えるセブン。
セブンのところへ、ヴェンツー族の少女がやってきた。もってきた毛布をセブンに渡し、石で火を起こす。朝になり、少女に食べ物をもらうセブン。セブンは地面に絵を描いて行きたい場所を説明し、少女に案内してもらうことになった。その途中、美しい滝をセブンに見せる少女。チャコティはセブンの帰りが遅いことを心配し、自分もヴェンツー族と共に向かう。ディフレクターの場所に到着し、作業にかかるセブン。ヴォイジャーでもチャコティたちが会議に出なかったことを知り、ボーグ・センサーでないと探知できないバリアの存在を知る。内部はスキャンできないためリドス人に情報を求めると、あのバリアは何百年も前に異星人がヴェンツー族をリドス人から守るために設置したものだという。発生機は中にあり、リドス人にもバリアを止めることはできない。
バリアを作った異星人は、後にボーグに同化されたらしい。ヴォイジャーではバリアを突破する方法を探る。作業を終えたセブンだが、失敗した。チャコティも合流する。この辺りは強力な磁場のために、うまくいかないのだ。500キロはあるディフレクターだが、ヴェンツー族に手伝ってもらって運ぶ。ヴォイジャーの試みは失敗した。セブンはバリアを停止させるが、ディフレクター部に触ろうとした少女がエネルギーを浴び、気を失ってしまった。ヴォイジャーにチャコティだけ戻り、セブンは少女を治療するため残った。別れ際に少女は毛布をセブンに贈る。一方ヴェンツー族の居住地には、バリアがなくなったためにリドス人の調査隊が現れた。
ヴェンツー族を守るのか、リドス人によって新たな進化をもたらすことにするのか。結局ヴォイジャーはディフレクターを転送してバリアを再び張ることになるが、貴重な資源やヴェンツー族に興味をもつリドス人は抵抗する。船を送り、ヴォイジャーを攻撃してきた。転送機がオフラインになり、まだ訓練中だったパリスに指示が送られる。リドスの調査隊とディフレクターを回収し、バリアを再び張ること。リドス船に転送機を停止させられたデルタ・フライヤーは、ディフレクターを破壊した。間一髪で再び張られたバリアを抜ける。チャコティとセブンは、ヴェンツー族の無事を祈るのだった。


・用語解説など
(治療家)
Healer
(Paul Sandman) ヴェンツー族の男性
少女
Girl
(Autumn Reeser)
大使
Ambassador
(ロバート・カーティス・ブラウン Robert Curtis-Brown DS9第30話 "Sanctuary" 「さまよえるスクリーア星人」のヴェデク・ソラド (Vedek Sorad) 役) リドス人。声:長克己
クレッグ
Kleg
(Neil C. Vipond DS9第157話 "Once More unto the Breach" 「今一度あの雄姿を」のダロック (Darok) 役) パリスについたリドス人の飛行訓練教官。声:清川元夢
バルス
Barus
(Ivar Brogger VOY第59話 "Unity" 「ボーグ・キューブ」のオラム (Orum) 役) リドス人の調査隊隊長。声:仲木隆司
(空港管理局員)
Port Authority Officer
(マット・マッケンジー Matt McKenzie DS9第32話 "The Alternate" 「流動体生物の秘密」のウェルド博士 (Dr. Weld Ram) 役) リドス人。声:大川透、DS9 ガラックなど
(転送部員 N.D.)
Transporter N.D.
(Brooke Benko)

リドス
Ledos
種族名はリドス人 (Ledosian)。なぜか途中から「リド」と訳されています
チェル
Chell
ボリアンのクルー。VOY第16話 "Learning Curve" 「バイオ神経回路」などに登場
炎の庭園
Flame Gardens
ヴェンツー族
Ventu

・感想
「艦隊の誓い」に通じる、文明の正常な発展を主題にしています。わざわざバリアを作るとは、生命体312 もお人好しというかおせっかいというか…。
最後の部分だけ急に別の問題になって急いだ感があるので、もう少し流れを考えて欲しかったですね。


dot

previous第167話 "Friendship One" 「終焉の星」 第169話 "Homestead" 「帰り行く処」previous
USS Kyushuトップ | ヴォイジャー エピソードガイド