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ディープスペースナイン エピソードガイド
第22話「帰ってきた英雄 パート2」
The Circle

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・イントロダクション
司令官室。
ジャロ:「正直言って君の反応には驚かされたな。」
シスコ:「…あまり驚いておられるようにも見えませんが。」
「しかし君にとってキラ少佐は…頭痛の種以外の何者でもなかったのではないか…」
「一体誰がそんなことを。」
「…みんなそう言ってる。」
「キラには全幅の信頼をおいています。副官としても、ほかにかけがえのない存在です。それを私に、事前に何の相談もなく解雇するというのは、筋が通らない。」
「そうは言うが、士官を昇進させる時連邦がいちいち我々に相談するかね。」
「では今回の人事はキラにとって昇進だと。」
「もちろんそうだ。これから適当なポストを決める。何と言ってもキラはリー・ナラスを救ったのだからね。」
「…昇進ならば、話は別です。」 座るシスコ。
「わかってくれたかね?」
「もちろんわかります。ただ一瞬思ったんですよ。『ミニコイから熱風が吹き付けてきたのかな』と。」
ジャロも座った。「……どういう意味かな。」
シスコ:「地球の古いことわざですよ。昔ミニコイから地球に派遣された大使で、自分の意を通すためだったら手段は選ばない人がいましてね? まるで熱風のような人で、それ以来無理難題を、通そうとする人のことをこういうのです。」
「…だがリー・ナラスをキラ少佐の後任にすることには、特に異論はないのだね。」
「しかし国をまとめるためにはリーがベイジョーにいた方がいいでしょう。」
「正直言って今の首都は安全ではない。不穏な動きも目立つし。」
「サークルが。」
「今までにも小競り合いはあったが、2日前に閣僚の一人が襲われ暴行されたのだ。リーをそんな目に遭わせるわけにはいかないだろ?」 野球ボールに触れ、外へ向かうジャロ。「リーはベイジョーの英雄だ。その英雄を、我々は君に託そうというのだ。副官として彼以上の適任者はいないよ。ではよろしく。」
入れ違いにオブライエンが姿を見せる。「司令官。息子さんから連絡が入ってます。」
応えるシスコ。「ジェイク。」
ジェイク:『パパ? 今部屋の外にいるんだ。ちょっと来てもらえる?』
「何かあったのか。」
『とにかく、今すぐ帰ってきてみてよ。』
「よし、わかった。」

ジェイクはシスコに近づいた。
シスコ:「一体どうしたんだ。」
ジェイク:「これだよ。」
ドアに、サークルのシンボルが描かれていた。



・本編
上着を脱いでいるキラは、ドアチャイムに応えた。「どうぞ?」
オドーが入る。「…少佐、まさか…」
キラ:「出ていくわよ、それ以外どうしようもないでしょ?」 荷造りをしている。
「でもこんなにあっさり降伏してもいいんですか?」
「命令には従わなきゃね?」
「これはキラ少佐の発言とは思えない。あなたは上の命令に逆らって、ここまで登り詰めた人でしょう。」
「もう反抗期は卒業したの。」
「この 14年半※1あなたは逆らい続けた人だった。カーデシアにも、ベイジョーにも、それから惑星連邦にも。あなたにとって大切なのは、自分に課した戒めであって…くだらない規則なんかじゃなかった! なのになぜ今回はそう簡単に引き下がるんです。」
「会えなくなるのは寂しいわ?」
「……司令官は何て言ってます?」
「彼はステーションにとってベストな道を選ぶのが仕事だから…」
「じゃまだ話してないんですか。」
「私にどうしろって言うのよ!」
「あきらめずに闘って欲しいんです!」
「もういいの、しばらく遊ぶわ!」
「ああ…役人の人事ってのはこれだ。…警備の何たるかも知らない上司なんか…」
「大丈夫よ、リー・ナラスならすぐ仕事を覚えるわ。」
「そりゃ私のサポートがあればね? あなただってできたんだし。」
笑うキラ。
オドー:「…何がおかしいんです。」
キラ:「私があなたをサポートしてるから、仕事ができてるって思ってたの…。」 またチャイムに応える。「どうぞ?」
ダックス:「あら、お邪魔だったかしら。」
「…いいえ、ちょっと待ってて? もうすぐ片づくから。」
「借りてたローションを返しに来たの。」
「あら、良くなったあ?」
「すごく良くなったわ…」
「じゃ持っててよ。」
オドー:「こんな時によく化粧品の話なんかしてられますね!」
ダックス:「次の赴任先は決まったの?」
さらにドアチャイムに返事するキラ。「どうぞー? まだよ。しばらく休暇を取れって言われてるの。その後何か、外務省のデスクワークにつかされるらしいわ? ドクター。」
ダックス:「あなたがデスクワーク…」
部屋に入るベシア。「お別れを言いに来ました。」
ダックス:「最低じゃない。」
「何ですって。」
キラ:「退屈で死にそうでしょうね?」
オドー:「ドクターが少佐の立場なら、司令官に苦情ぐらいは言いますよね?」
ベシア:「いやあ、僕はただ幸運を祈って。」
キラ:「ありがとう、嬉しいわ?」
「何の苦情を言うんだ。」
オドー:「いやあ、もういいんですよ。少佐が構わないならいいんだ。」
「今度の、人事の理由は何なの?」
ダックス:「ほかに選択肢はないわけ?」
キラ:「構ってるわよ! 理由も選択肢も聞いてないわ、とにかく荷物を詰めなくっちゃ。」
ベシア:「オドー、キラはほんとは辞めたくないのかい?」
しつこく鳴るチャイムに怒鳴るキラ。「今度は誰、さっさと入って!」
オブライエンだ。
オドー:「少佐はここに必要な人です。こういう時友人なら助けてあげるのが当たり前でしょう?」
ベシア:「そりゃそうだけどね、でも命令なら…」
オブライエン:「ああ…」
キラ:「チーフ! さあ入って?」
「ああ、どうもお取り込み中すいません。私はただ…」
ベシア:「いいんだよ、何も言わなくったって。」
オドー:「いや、私はもっと言いたいことがあるんですがね。」
オブライエン:「後でまた来ますよ。」
ダックス:「オドー、気持ちはわかるけどキラが決めることよ? でも、私からベンジャミンに話す?」
キラ:「いいのよ、もう命令に従うことに決めたの。」
オドー:「でもこれじゃ負けですよ。」
オブライエン:「ああ…とにかく少佐と一緒に仕事ができて、とても楽しかったですよ。」
鳴り続けるドアチャイムにキラは言う。「どうぞ!」
ベシア:「オドー、何だってそんなにカッカしてるんだよ。」
入ってきたクワークは肩を組んだ。「パーティーか!」 笑う。「料理の出前なら安くしときまっせ…」
オドー:「パーティーじゃない!」
「ジャン!」 瓶を見せるクワーク。
「何だそれは。」
キラ:「私の好きなシンセエールだわ? どうもありがとう、クワーク。」
「えらく小さい瓶だな。」
クワーク:「こんなに大勢集まってるなんて思わなかったからだよ! 少佐と二人でしんみりお別れの一杯をやってさあ、慰めようと思ってね?」
オブライエン:「今まで、本当にお世話になり…」
「女ってそういう優しさに弱いのさ。」
オドー:「フン!」
キラ:「もうやめてよ! みんなからかってるの?」
ベシア:「からかってるなんてとんでもない。」
チャイムにあきれるキラ。「はいはい、どなたか知りませんけど誰でもどうぞ! …ヴェデク・バライル※2。」
バライル:「これは、お邪魔してしまったかな?」
「いいえ、お入りになって? この人たちは……私の友人です。……あなたがステーションにいらっしゃるなんて知りませんでした。」
「近頃は行動予定を公にするのは賢明ではないのでねえ。」
オドー:「ベイジョーの治安はそんなに悪いんですか。」
「…暴力がのさばっているよ。カーデシアの占領時代より、遥かに多くの武器が出回っている。」
キラ:「武器がそんなに? どこから湧いてくるんですか?」
「私は精神世界に住んでいるからそこまでは。」
「そうですよね…すみません。俗世間的なことであなたを困らせるつもりは…」
「ステーションの副官を辞めるそうだね。」
「…はい、そうです。」
「身の振り方は、もう決めたのかね?」
オドーたちは、キラを見た。
キラ:「…いえ、慌ただしかったからまだ何も考えていないんです。」
バライル:「それならどうだろう、考えてくれないか。しばらく私の僧院にいたらいい。魂が傷ついた時には、とてもいい場所だよ?」
「…感謝します。」

司令室に入るキラ。
中を歩く。
ターボリフトが到着する。
リー:「少佐。」 制服を着ている。
キラ:「…もし何か、私でまだ…お役に立てることがあったらと思いまして。」
「すまない。…君の仕事を、横取りする気はない。」
「…わかっています。私も、ここの副官に任命された時嫌でしたけど、務めるうちに楽しくなりました。きっとリー提督も…」
「フン、何をしたらいいかもわからないんだよ。肩書きは…『提督』でも、ここのことは何も知らないからね?」
シスコが近づく。「ここで起こったことを、預言者に報告なさるのが…あなたの御仕事です。よろしく御願いします。」
リー:「司令官。私が必要な時は、いつでもおっしゃって下さい。でももちろん、キラ少佐の代わりは務まりませんが。」
「キラは最高ですから。」
キラ:「…ありがとうございます。…帰還する許可を御願いします。」
「君を取り戻してみせるよ。…約束するよ、必ずまた会おう。」 ターボリフトを示すシスコ。
乗るキラ。「第3ドックへ。」


※1: 吹き替えでは「14年

※2: Vedek Bareil
(フィリップ・アングリム Philip Anglim) DS9第19話 "In the Hands of Prophets" 「預言者の導き」以来の登場。画面クレジットでは "Bariel" になっています。声:安井邦彦、前回は速水奨さん

惑星ベイジョー。
身軽な服装のキラは、水辺で石と格闘していた。※3
やってきたバライル。「どうした、キラ。何をしているのかね?」
キラ:「ああ…ひねくれてるわ?」
「ひねくれてる?」
「もう一時間もやってるのに、こっちから見て良くても下がってそっちから見ると…ああ。私ってきっと才能がないんだわ?」
「たかが石に何を言う。」
「問題は私なんです! 石は真っ直ぐだけど私がひねくれてるのよ。」
「…自分のことをそう思っているのか?」
「時にはね? そういう自分が好きな時もあります。……これ以上ここにいたら、お庭をめちゃめちゃに壊してしまいそうですね…。」
「…なら、彫刻とか木工を手がけてみたらどうかね?」
笑うキラ。「秘密を言っても構いません?」
バライル:「もちろんだ。」
「内緒ですよ?」
「ああ、わかっている。」
「私…芸術関係は、全くダメなんですよ。4歳の時に私の描いた絵を見てあまりのひどさに親が嘆いたぐらいで。」
「誰にも言わないよ?」
「だからここにいても…役立たずなんです。」
「だから?」
「だから…役立たずは私嫌なんです。」
「しばらく、役立たずの気持ちを知るのもいいことだ。勉強になると思うよ?」
「…私を御存知ないから。」
「だんだんわかってきた。……そろそろいいだろう。」
「…いいって?」
「私についてきなさい。」
「でも、石をちゃんと並べないと…」
「来るんだ。」

部屋に入るバライル。
キラもだ。「僧院のこんな奥まで来たのは今日が初めてです。」
バライル:「これから何度も、来ることになるだろう。」
「…バライル、こんなところに連れてきて…」
言葉を止めるキラ。その視線の先には、発光体の箱があった。
うなだれ、目を閉じるキラ。「バライル。私に見せて下さるなんて。」
バライルは箱を開いた。発光体が輝く。見とれるキラ。
バライル:「第三の発光体だ。預言と変化とを司っている※4。」
キラ:「…どうすればいいんですか?」
去っていくバライル。「自分では、何もしなくていいんだよ。預言者が導くままに任せなさい。」 出ていった。
箱に反応があり、発光体の光がキラを包んだ。

ベイジョー人の声が飛ぶ。「キラー! おい!」
キラ:「政府の閣議室?」
振り返ると、ベイジョー人僧侶の格好をしたダックスがいた。
キラ:「ダックス?」
ダックス:「キラ、この声を聞いて。」
「聞こえないわ?」
「大丈夫よ? 聞いて。」 抱き合う 2人。
離れると、相手がヴェデク・ウィン※5に変わっていた。「皆の声が聞こえますか?」
後ろにはジャロ。「私には聞こえる。私を呼んでいるのだ。」
バライル:「ジャロに耳を貸してはいけない。彼らの声を聞こうとしてごらん? 君を呼んでるんだ。」 キラと同じ制服だ。
ウィン:「罰当たりめ!」
キラは裸になっていた。
バライル:「彼らの声を聞くのだ。」
キラ:「教えて下さい。どうやって聞けば。」
「知っているはずだ。」
裸のバライルが背後から近づく。キラは目を閉じた。
バライル:「知っているはずだ。」
バライルに身を任せるキラ。
バライル:「知っているはずだ。」
二人の口が近づく。

現実に戻るキラ。息を荒げる。

DS9。
コンソールに映ったベイジョー人※6。『昨夜だけで 6件もの暴行事件がありましたが、駆けつけると犯人は逃げた後で。』
オドー:「ということは、大きな権力をもつ黒幕が奴らをかばってるってことか。」
『そうですね。とにかく今のうちに手を打ちませんと。ベイジョー政府は首都に軍隊を招集しましたから。』 クワークが保安室に入る。
「軍隊を?」
『サークル弾圧のためです。ステーションも気をつけた方がいいですよ?』
「…ご忠告ありがとう。」 通信を終えるオドー。「クワーク、残念だがお前を襲った犯人はまだわからないんだよ。」
クワーク:「もうおしまいだ。」
「捜査はまだ終わりじゃないぞ? できるだけのことを…」
「捜査のことじゃねえよう! もう終わりだ。」
「もう終わりって何がだ。」
「何もかもだよ。ベイジョーもベイジョー政府も惑星連邦も全部おしまいなんだ! …逃げるが勝ちだよ。おらあ出ていくぜ、お前は椅子にでも化けな?」
「サークルにビビっちまったのか? ハ! 世間の注目を浴びたいだけの暴徒の集団だろうが。」
「サークルの奴らは正規の軍隊に匹敵するほどの、武器も弾薬も蓄えてるんだ。」
「…何でそんなことを。」
「お前と違って俺には闇の世界の情報網ってのがあるのさ?」
「しかしそんな大量の武器をどこから。」
「クレサリ人※7だよ。」
「クレサリ人? だがクレサリには軍隊もない。植物の DNA 貿易で食ってる国じゃないか。」
「近頃は花以外の物も売るんだ。…嘘じゃねえって。」
「…コンピューター、次にクレサリの船が立ち寄るのは?」
コンピューター:『クレサリの船コロンドン※8が 36時間以内に到着する予定です。』
「…で武器はベイジョーのどこに送られるんだ?」
クワーク:「場所まではわからねえ。」
「探り出せ。」
「そんなことをしてる暇があるかよう。おらあさっさと荷物まとめてベイジョーにはオサラバさせてもらうぜ? 命は大事だしな?」
「…そうか、実に不本意だが…もうこれしかないな。」
「おい、卑怯だぞ。」
「まだ何も言ってないぞ?」
「とにかく卑怯ってんだよ…」
「助手に任命する。」
「卑怯だ! …あ?」
「私の助手として、お前に武器の行き先を調べ出してもらいたい。私の方は…武器が本当にクレサリから来ているのかどうか調べる。」
「あんたと俺が、組むわけ?」
「その通りだ。」
笑い続けたクワーク。「…じゃ、またな。」
オドー:「断るんなら独房にぶち込む。」
「そんなの卑怯だぞ。…何の罪でだ?」
「公務執行妨害だよ。それともお前に情報を売った人間が誰か教えるか?」
「そいつはできねえな?」
「お前次第だ。助手になるか、独房に入るか。」
「…助手の方がいいな。」
オドーはうなずいた。

司令官室を出るシスコ。「ベイジョーに行ってきます。どうやらクーデターが起きそうな気配ですのでね。現地を見てきます。」
リー:「私にできることは。」
「軍部と連絡を取って下さい。政府が軍部からどれぐらいの支持を得られるのか知りたい。」
「簡単なことだ、留守の間ステーションは。」
「ダックスとオブライエンに指揮を執らせます。もし何か起きたら…」
「司令官。何か起こっても私には何もできませんよ。思ったんですが、戒厳令を出してはどうでしょう。夕べもまた貨物船が襲われたし。」
「それがいい。あなたには護衛をつけるよう言ってあります。」
「ああ、必要ありません。」
「いや、ありますよ。第1ドックへ。」 向かうシスコ。

森で立っているバライル。
キラが近づく。「彫刻でも、やってみようかしら。」
バライル:「預言にそう出たのかね?」
「ええ、そうなんです。金づちや釘やのこぎりの周りに大勢の修道僧やヴェデクがいたわ?」
「本当のことは言いたくないか。」
「ええ。」
「……では、私の秘密を聞いてくれるか。」
「…ええ、私口だけは堅いですから。」
「この前、第三の発光体は私に…預言で君を見せた。」
「私を?」
「だから、ステーションまで行って君をここへ招待したんだ。」
「それで…私は預言の中で何をしてました?」
「それはどうでもいい。ただ、君の預言に私は出てきたかと思って。」
「…いいえ? 出てきませんでした。」
空に音が響いた。
バライル:「こんな晴れた日に雷とはおかしいなあ。」
キラ:「いいえ、この音は雷じゃないわ。銃声です。」
橋の上からウィンが声をかける。「これはこれはお二人とも、精神的な交流を温めていらっしゃるようで何よりだわ?」
バライル:「ヴェデク・ウィン。」
「あなたとは前にお会いしたわねえ。確か…少佐の…」
キラ:「キラ・ネリスです。」
「ああそうだわ。キラ少佐ね。ディープ・スペース・ナインの。なぜこんなところへ?」
バライル:「私が招いたのです。」
「いいことだわ、ヴェデク・バライル? 修行の後はやっぱり連邦の仕事をするのかしら。」
「少佐は自分のパー※9を探求しに来たのです。」
「それは価値のあることだわ? あなたは暴力的な人生を送ってきたし。議会はあなたが発光体の前に立つことを反対はしなかったと思うわ? バライルは議会に聞かなかったけど。」
「わざわざ議会に聞くこともないでしょう。」
「ええ、それはそうよ? でも私は事前に必ず言うことにしているわ? 議会に対する礼儀ですから。たかが礼儀、されど礼儀よ。あなたはいつまでここにいるの?」
キラ:「まだわかりません。」
「どうぞ何日でも滞在なさって構いませんよ? 必要なら一週間でもね。」 歩いていくウィン。


※3: "In the Hands of Prophets" と同じく、グリフィス・パークの Fern Dell で撮影

※4: 預言と変化の発光体 Orb of Prophecy and Change

※5: Vedek Winn
(ルイーズ・フレッチャー Louise Fletcher) DS9 "In the Hands of Prophets" 以来の登場。声:棚田恵美子、DS9 モリーなど。前回は沢田敏子さん

※6: 治安官 Peace Officer
(エリック・サーヴァー Eric Server) 声はゼフノー役の青山さんが兼任

※7: Kressari

※8: Calondon

※9: 吹き替えでは「パー

ベイジョー作戦司令室。
ベイジョー人の軍人が指示している。「部隊を北東部から撤退させ、首都の南にいる第14連隊に合流させろ。」 部下にパッドを渡す。
部屋に案内されたシスコ。「クリム将軍※10。ベンジャミン・シスコです。確か去年行政審議会でお会いしましたね。」
クリム:「ああ、覚えていますよ。…君の弁論は印象的だった。」
「でもことごとく反対なされましたね。」
「ああ。だが、論理の建て方はよかった。今日は何の用です。」 クリムの前には、巨大な地図が表示されている。
「首都防衛の指揮を執られるのは、閣下なのでしょ?」
「首都防衛とはまた大げさだな。」
「しかし地域によっては軍隊が、サークルと戦うことを望んでいないように見えますね。」
「そんな情報をどこから仕入れてきたんです。」
「軍の動きを観察したんです。小競り合いが起きそうになるたびに、軍は安全な位置まで退却していますね。」
「ベイジョー人として同じベイジョー人に銃口を向けることはできませんよ。」
「しかし閣下、軍部が指示しなければ、今の政府は瓦解してしまいますよ。」
「…政府よりも国の方が大事だ。」
「サークルへ武器を供給してるのはクレサリ人らしいのです。」
「クレサリが? ……そいつは初耳だな。」
「継続して武器の動きは探らせています。もし武器の集結場所がわかったら直ちに…」
「ぜひ知らせてくれ。」
「ええ、必ず御連絡いたします。」
「ありがとう。」
「実は一つ御願いがあって来たのです。私の副官だった、キラのことですが。」
「キラ少佐なら知っている。」
「もしキラに今、何の任務もなければ…戻していただくことは、できないでしょうか。」
「それは私には決められない。ジャロ大臣に相談してみてはいかがかな? ……司令官、君は……クレサリのことを教えてくれてからキラのことを口にした。…キラと引き換えにすればよかったんだ、情報をな。」
「それは姑息です。」
「…潔い男だな。」 地図の方に振り返るクリム。

ダックスは伝えた。「催促の通信だわ?」
リー:「…ああ…。どうしたものかな?」
「もう私の笑顔も、効果はないでしょうね?」
「…オドーとオブライエンから連絡は。」
「まだ何もないようです。」
「ああ…。ああ……わかった。スクリーンに出して。私が何とかしてみよう。」 異星人船の内部が映る。「私は副司令官のリー・ナラスだ。どうかしたのか。」
異星人のゼフノー※11。『どうかしたのかじゃないでしょ、全く。発進がもう 6時間も遅れてるんだ! これ以上遅れれば、クレサリ政府から正式に抗議の声明が出ますからね!』 オブライエンが奥で作業している。
「申し訳ない。どうやらそちらの積み荷目録のインターフェイスがこちらのコンピューターのインベントリシステムと混乱を起こしたようで。」
『ああ、言い訳ならさっきから何度も聞いています。でもだからって積み荷をいちいち全部開けて調べることはないだろうと思いますがねえ! 植物は、繊細なんだから困りますよ。乱暴なことされちゃあ!』
「ええ、もちろん。植物を痛めないように、細心の注意を…」
『全く冗談じゃありませんよ! こっちだって予定があるんだ!』
「あと数分で確認作業も終わります。」
『そう言われてもう 6時間も経ってるんですけどね!』 ゼフノーは通信を切った。

荷物を置くオブライエン。
通信が入る。『ダックスよりオブライエン。』
オブライエン:「何です、大尉。」
ダックス:『クレサリ船の、確認作業を早く終わらせて下さい。』
「ええ、もう大体は調べ終わったんですけどねえ。」
『船は明後日、またステーションに戻ってきます。残った作業はその時にでも。』
「ええ、もちろん。それで構いません? 通信終了。では、くれぐれもお気をつけて?」 出ていくオブライエン。
パッドを壁にセットし、連絡するゼフノー。「至急発進準備だ、急げよ。」 部屋を後にする。
すると、最後にオブライエンが置いた荷物から、ラベルが液体化し始めた。
オドーはネズミの姿に変身し、他の貨物に紛れた。

水辺に立っているキラ。
シスコ:「少佐。」
キラ:「…司令官。気づきませんでした。」
「…瞑想を中断させてしまったんなら悪いな。」
「空想してたんです。」
「空想か。私も子供の頃よくあれこれと、空想したもんだ。」
「空想は自転車と同じですよ、一度覚えれば身体が忘れないんです。」
「しばらく現実に引き戻していいかな。」
「現実とおっしゃると、DS9 のことですか?」
「また戻ってきてくれるか。」
「…あれからいろいろあって、実は私…預言を受けました。…今はそのことで頭がいっぱいなんです。」
「あの発光体の力はすごいからなあ。…とにかく、我々はまだ君をあきらめてはいないよ、キラ。ただベイジョーの指導者たちは、今は君どころではないようだ。」
「そういえば遠くで銃声が聞こえたわ?」
「次はもっと近くから聞こえるさ。サークルが攻撃を始めた。武力クーデターを企んでる。それなのに軍部には政府を守ろうという気はあまり見られないんだ。」
「知りませんでした。……ここは隔離されてるから。」
「…それじゃあ。…私は、そろそろ戻らないと。」
「司令官! …またいずれ。」
シスコは微笑んだ。「ああ。近いうちにまた会おう。」 森を去った。
キラも帰っていく。
すると突然、フードの人物たちがキラに近づいた。
叫ぶキラ。
ハイポスプレーが打たれる。気を失ったキラは運ばれていく。


※10: General Krim
(スティーブン・マット Stephen Macht TNG ピカード役の有力候補の一人) 声:大川透、DS9 ガラックなど

※11: Zef'No
(マイク・ジェノヴィース Mike Genovese TNG第12話 "The Big Goodbye" 「宇宙空間の名探偵」のデスクの警官 (Desk Sergeant) 役) 名前は台本のみで、言及されていません。声:青山穣、VOY トゥヴォックなど

異星人船※12
ネズミになったオドーがいる。
ゼフノー:「転送開始。」
貨物室に転送されてきたのは、カーデシア人※13だった。「全て手順通りになっているはずだ。」
パッドで確認するゼフノー。「結構です、ではサインをしていただければ荷物は届けます。」
パッドを返すカーデシア人。「転送せよ。」 転送されていった。
パッドは再び壁に置かれる。
一部始終を見ていたネズミのオドー。

人々が集まっている洞窟。壁にはサークルのシンボルが描かれている。
入ってきた男が声をかける。「キラ少佐。」
立ち上がるキラ。
それは、ジャロ・エッサだった。
キラ:「あなたも、サークルに一枚噛んでたの?」
ジャロ:「いや私が指導者だ。」
「リー・ナラスをステーションに追いやったわけがこれでわかったわ。」
「国民の尊敬を一身に集める英雄なんぞに戻られたら困るのでね。」
「閣僚でありながら政府を裏切るなんて。」
「君だって知っているだろう。政府がいかに無能かぐらい。あんな政府、とても『政府』とは呼べない愚か者の寄せ集めだ。何の知恵も力もない。……もう二度と誰にもベイジョーの国民を踏みつけにはさせない。カーデシアの占領の次は今度は惑星連邦。我々はいつも支配される側だった。いい加減もうウンザリだ。ベイジョーはかつて芸術と、建築とに優れ、無数の惑星の文化に寄与していたのに。」
「ジャロ大臣、政府を変革しようと思うなら投票によってなすべきです。…背後から狙うような真似は卑怯です。」
「そのことは後で話し合おう。それより、我々が勝利を得た時の連邦の反応が知りたい。……君は連邦に反感をもっているんだろ? 私は話のわかる男だ。君が望むなら、連邦を追い払った後、あんなステーションを君に丸ごとくれてやっても構わない。クーデターが起こっても連邦は政府を支援し続けるだろうか。」
「それより軍隊はどうなんです? 私ならまずそれを気にしますけど。」
「…連邦はどう出てくると思うね、シスコを一番よく知ってるのは君だ。」
キラは無言で腰を下ろした。
ジャロ:「…私ほどカーデシアを忌み嫌っている人間はいないだろう。だが奴らから学んだこともある。例えば拷問の仕方とかね?」
連れて行くベイジョー人。「さあ来い!」

話すシスコ。「争った形跡はなかったそうだ。」
ベシア:「でも、誰かが見ていそうなものですが。」
「目撃者がいればいいんだが。」
オブライエン:「ビーム転送したのかもしれません。」
「そうだとまずいな。とにかく政府からは、協力は期待できない。取り込み中だからな。」
リー:「司令官。私もお手伝いしますよ。リー・ナラスの名前が、お役に立つなら。」
「ありがとう。オドーはいつ戻る。」
オブライエン:「12時間後です。」
クワークがやってきた。「オドーがいなくったって、優秀な助手がいればいいでしょ。」
ダックス:「クワーク、今はそんな時じゃ。」
「今こそその時ですよ? キラの居場所は見当がつきます。」
シスコ:「本当か。」
「オドーの奴、俺を脅して助手にさせたんですよ。もちろんこの件についちゃ、後でゆっくりお話を…」
「クワーク。」
「…実は、サークルの本拠地がどこか突き止めたんですよ? ペライキアン半島※14にある岩場です。」
「シスコよりセキュリティ。」
保安部員:『どうぞ。』
「ベイジョーへキラ救出へ向かうので、2人出してくれ。シャトルパッド C で落ち合おう。」
『わかりました。』
「ドクター、ダックス、一緒に来い。オブライエン、操縦を頼む。センサーにペライキアン半島全体を検索させろ。位置がわかればビーム転送で乗り込む。君の転送の腕にかかってるぞ。」
オブライエン:「了解!」
リー:「司令官。私も行きます。」
シスコ:「駄目です、危険すぎる。」
「連れて行って下さい。お役に立ちます。ステーションのことはわからないが、私は山間部のゲリラ戦には慣れています。それに…少佐には借りがある。」
シスコはうなずいた。「ダックス、後は頼むぞ。」
降りていくターボリフトから、クワークの姿が見える。「今回の謝礼の額についちゃまた後でゆっくり話し合いましょー!」

発進するランナバウト。

武器が配られる。「さあ、これだ。新品だぞ?」「フェイザーを受け取ったらついてこい。」「セクターB へ 2人だ。位置についてろよ。」
辺りにベイジョー人たちがいなくなったところで、シスコたちが洞窟内に転送されてくる。
シスコ:「敵は 5人だな。しかし武器はギャラクシー・クラスの宇宙艦※15ほどあるぞ?」
キラの叫び声が聞こえてきた。
ベシア:「どこから聞こえてくるんでしょう。」
シスコ:「みんないいな、気を引き締めて素早く行こう。向こうも抵抗してくるぞ。キラを見つけた者は、これをつけさせ、すぐにビーム転送して立ち去るんだ。」 コミュニケーターを見せ、フェイザーを取り出す。「よーし、行くぞ!」

広い場所へ出るシスコたち。気づいたベイジョー人と、撃ち合いが始まる。
双方の者が撃たれていく。
ベシアは気づいた。「少佐!」 高い場所にいるキラに近づく。
かなりの怪我を負っているキラ。
敵を撃つリー。
キラにコミュニケーターをつけようとするベシアだが、背中を撃たれてしまった。
リーが反撃する。
落ちた通信バッジを拾うキラ。
ベシア:「チーフ! 転送してくれ!」
全員転送された。


※12: TNG第70話 "The Most Toys" 「究極のコレクション」に登場したジバリア人キヴァス・ファージョの船、ジョヴィスの再利用

※13: Cardassian
(アンソニー・グイデラ Anthony Guidera) 声はクリム役の大川さんが兼任

※14: Perikian peninsula

※15: 吹き替えでは「艦」

DS9。
ベッドから起きあがるキラ。「治療なんかしてる暇はないわ。…あっ、痛いじゃない!」
ベシア:「しゃべらないで。」
シスコ:「君を奪われた以上、ジャロは急いで行動に出るだろう。」
キラ:「リーがこっちの切り札です。」
リー:「私が。」
「サークルの暴走を止められるのはもうあなただけです。内閣に、もしリーを連れて行けば。」
シスコ:「いや、それは危険すぎる。話す前に殺されてしまうぞ。」
診療室に入ったオドー。「カーデシアの武器は優秀ですからね。サークルに武器を供給していたのはカーデシアです。」
キラ:「え?!」
「証拠を、失敬してきました。ガルのフィンガースキャンが着いています。」 パッドをシスコに渡す。
「サークルはカーデシアを憎んでるのに。」
「カーデシアだとは知らないんでしょう。クレサリ人から買っているって思いこんでるんです。」
リー:「どうもわからないな。味方でもないジャロをなぜカーデシアは助けるんです。」
ベシア:「…ジャロに露払いをさせる気なんですよ。」
シスコ:「ジャロを使って、我々を追い出す気なんです。惑星連邦を撤退させておいて悠々と…」
リー:「カーデシアが復活する。何とかしなければ。お願いです、何でもします。」
「…シスコより司令室。」
ダックス:『司令室。』
「ダックス、ベイジョーへチャンネルを開け。リー・ナラス提督が、亜空間通信でベイジョー内閣に話をすると伝えろ。」

オブライエンと顔を見合わせたダックス。「それはちょっと無理だわ? ベイジョーへのチャンネルは全て妨害されてるの。5分前から通信不能になってるのよ。」

キラは言った。「ついにクーデターね。」
シスコ:「…宇宙艦隊司令部の、チェコテ提督を頼む。」

ベイジョー。
目を開くジャロ。「今日は預言者が私に微笑んでるような気がする。」
近づくウィン。「ジャロ閣下ほど強いパーをもつ人には、預言者も滅多に会わないと思いますよ?」
ジャロ:「…それでどうなったかな。」
「何が?」
「…はぐらかさないで。」
「預言を解釈してあげることはできないんですよ。」
「いいや、未来は…私のものだ。君に解釈されずともわかる。」
「では何を。」
「君の支持だ。」
「私の気持ちはもうわかっているはずですが…」
「支持を公にして欲しいんだ。」
「私のような位の低いヴェデクがあなたへの支持を表明したって、大して役には立たないでしょ。」
「私達が、体現しているのは…昔ながらの価値観への回帰だ。君と私は同志なんだよ。」
「…でもまだ賛同者は少ないわ。それに運の悪いことに、新しいカイを選ぶ選挙が近づいているから、私の声を聞く人はあまりいないでしょうね…」
「フン、それはどうにかなる。」
「…ほんと?」
「ベイジョーの新しい指導者と親しいというのは、プラスに働くだろう。」
「…あなたがその指導者ならね。」
「…君への預言はそれを否定していたのか?」
「そうは言っていないわ。」
「……では人々に私こそが、預言者の選んだ者だと言ってくれ。」
「…ずいぶん無茶な御願いね…」
「それはわかってる。」
「指導者と親しいというだけで…」
「それもわかってる。」
「国民を正しい価値観へと導くのは、あなたと私とでよ。」
ジャロはウィンの肩をつかんだ。「君以上に次のカイにふさわしい人材はいない。君がカイに選ばれるよう、全力を尽くそう。」
ウィン:「今日は預言者があなたに微笑みかけている日ね。」
僧院の外の景色を見つめる 2人。

DS9。
司令室に戻るシスコ。「ダックス。」
ダックス:「チェコテ提督と、通信がつながりました。」
「よし、オフィスへ。」
オブライエン:「司令官。サークルのシャトルから最後通牒が入りました。7時間以内にベイジョー人でない者は退去せよと。」
司令官室に入るシスコ。

シスコはコンソールに近づく。「提督、状況は御存知ですか。」
チェコテ※16:『ああ、報告は読んだ。今はどうだ。』
「厳しいのです。軍はジャロに抑えられ、ベイジョーとは通信不能。しかも敵がこっちに向かってます。」
『撤退の準備の方は。』
「サークルはカーデシアから武器の供給を受けているという証拠が、固まりつつあります。…今撤退したら、ベイジョーもワームホールも、カーデシアに渡すことになります。」
『クソー…でもなぜ、ベイジョー人がカーデシアの武器を。』
「カーデシアが背後にいるとは知らないのです。」
『ではこのクーデターはベイジョー人がベイジョー政府に対してなのか。』
「でも操っているのはカーデシアです。」
『しかし内戦には違いない。…カーデシアが内政干渉するのは感心しないが、連邦は…絶対に干渉は許されない。』
「…提督。」
『ステーションに危機が迫っているのか?』
「そうです。」
『では、今は撤退するしかないだろう。政治的なことは後でゆっくり考えればよかろう。…これは命令だ。』
通信は終わった。

司令室に戻るシスコ。「チーフ。DS9 からの撤退に要する時間は。」
オブライエン:「人間を退去させるだけなら、3時間です。」
「いや、全面的な撤退だ。宇宙艦隊の機器は全てもって退去したい。連邦の所有物は、下部に至るまでね。どれぐらい時間がかかる。」
「何日もかかりますよ? 最低でも一週間は。でもサークルの船は 7時間でステーションに着くんですよ?」
「……では奴らの到着までには全員の撤退は無理だな。」


※16: チェコテ提督 Admiral Chekote
(ブルース・グレイ Bruce Gray ENT第84話 "Awakening" 「陰謀の嵐」のスラク (Surak) 役) 後に TNG第157話 "Gambit, Part I" 「謎のエイリアン部隊(後編)」にも登場。声はクワーク役の稲葉さんが兼任。TNG では仲野裕さん

・To Be Continued...
・感想
三部作の中編。レギュラーが本来の役職を離れるというのは、(元に戻るのはわかっていても) 普段と違った様子が見られて興味深いものです。キラが離れる前に部屋に押し寄せるシーンは、DS9 らしいキャラクター性の高さが垣間見えて最高ですね。コメディ「マルクス兄弟オペラは踊る」(1935年) を意識したそうです。
今後も重要な存在となるヴェデク・ウィン&バライルが、初めて再登場したエピソードでもあります。なおウィンの声を (この時期の大川透さんと同様、脇役を主に担当する) 棚田さんが演じたのは、今回とパート3 だけだと思われます。チェコテは地味に TNG にも登場。


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