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ディープスペースナイン エピソードガイド
第47話「ドミニオンの野望」(前)
The Search, Part I

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・イントロダクション
※1※2DS9ではシスコ以外のメインクルーが集まり、ジェムハダー対抗案が話し合われている。7つのシミュレーションを行ったが、全て2時間でDS9は占領されるという結果になった。さらに一般住民がいることなどを考えるとそれより早く陥落するだろう。キラは持久戦に持ち込むことを提案するが、DS9自体が破壊されてしまってはどうしようもない。ダックスがベイジョーに防衛線を張るか、ワームホームを塞ぐかのどちらかしかないと提案していると、突然保安センサーが亜空間変動を探知した。距離はなんと300m。ステーションのシールド圏内である。ダックスも見たことのないエネルギーパターンだ。キラが非常警報を発動。するとエネルギーサインが変動し、船が姿をあらわした。連邦のものだが、見たことのない型だという。船から呼びかけてきた相手はシスコ。ジェムハダー対策用の船、「ディファイアント」※3で連邦から帰って来たのだ。 ※1: あれ? 前回のあらすじが。前回からの3部作なんですね。

※2: 第3シーズンになって…
・ダックスの髪型が違う(上げている?)
・オドーの服が違う
・コミュニケーターが映画ジェネレーションズ仕様に

※3: U.S.S. Defiant, NX-74205, クラスなし(ディファイアントタイプ)


・本編
作戦室。シスコがクルーにディファイアントについての説明をしている。ディファイアントは護衛艦、しかし実質はボーグ対抗のために作られた戦艦である。5年前に開発が開始され、居住区や科学ラボといった設備はない。そして連邦初の戦艦として配属される予定だったが、ボーグの弱体化※4、そして船の大きさにつりあわない装備とパワーが問題となり見送られた。キラは欠陥船をよこしたのかと聞くが、ジェムハダーと戦うことが目的ではないとシスコは答える。今回の任務はドミニオンの支配者である創設者に会い、連邦はなんの敵愾心もないことを説明すること。そして必要に応じてディファイアントの強力な兵器を利用する。
そこへロミュラン人の女性と連邦の男性クルーが入って来た。男はセキュリティ担当のようだ。そんな話は聞いていないというオドー。シスコによると女性はトゥルール副司令官※5で、ロミュラン帝国から貸与された遮蔽装置の操作を受け持つ。誰一人として遮蔽装置には触らせないというトゥルール。シスコはクルーを紹介しようとするが、トゥルールは結構といって出ていってしまった。皮肉を言うキラ。男性の方はマイケル・エディングトン少佐※6。保安警備を受け持つ。オドーがステーションでの立場を聞こうとすると、シスコがミーティングを解散させる。
オドーは自分がクビになったわけだ、と怒った調子で部屋を出て行く。シスコは連邦に関係ない問題は引き続きオドーに扱ってもらうというが、やはりエディングトンが上司になるわけである。上層部の意向だからと謝るシスコ。直訴してもだめだったらしい。このごろのセキュリティの不手際が原因のようだというシスコに対し、もっと自由にやらせてくれないからだとオドーは反論する。原因は結局連邦が自分を信用していないからだ、辞表を提出すると言い残してオドーは行ってしまった。
ジェイク※7が食事をしているところにシスコが帰ってきた。地球では食べれなかったプリンをレプリケーターで作って食べている。家に戻ってほっとするとジェイクは言う。シスコはジェイクがDS9を自分の家と思うようになったのはいつからだろうと尋ねると、ジェイクはシスコが地球の家から荷物を持ってきたときだといいながら仮面を手に取った。シスコの宝物だ。これはつまりDS9が我が家になったということだというジェイク。
窓際にオドーが立っている。キラがやってきて、ベイジョー政府の意向によりガンマ宇宙域に同行するように伝える。外交官ではないというオドー。創設者と会った時の分析が必要だからとキラはさらに言うが、軍事の専門家はあなたでしょうと言われる。キラが自分を慰めるために手を回してくれたんだろうと聞くオドーに対し、たとえそうだとしてもオドーはまだ必要とされているとキラは言う。連邦の提督たちは現場が分かっていないと言い、ディファイアントの出航時間を伝えて歩いていった。外を見るオドー。

※4: おそらくこれはTNG第152,153話"Descent"「ボーグ変質の謎」の、分裂してしまったボーグを指すものと思われます。

※5: タル T'Rul (マーサ・ハケット Martha Hackett VOYのサブレギュラー、第3話 "Parallax" 「ブラックホールからの脱出」などのセスカ (Seska) 役)

※6: エディントン Michael Eddington (ケネス・マーシャル Kenneth Marshall)

※7: 声優が変わっています


司令官室にクワークが呼ばれている。シスコはクワークにガンマ宇宙域に来るように頼んだらしい。自分は何の役にも立たないと嫌がるクワークだが、シスコはクワークが8ヶ月前に結んだカレマ※8との商談の話をする。ドミニオンとつながりのあるカレマであれば、創設者につながるかもしれない。だがクワークはジェムハダーとは2度と会いたくないと言い出て行こうとする。そのときドンと言う音がした。クワークが振り返るとシスコがグランドネーガスの錫※9を持っている。グランドネーガスもこの任務にはクワークが適任と言ったことを伝えるシスコ。その証拠として錫を持ってきたのである。これにはクワークも同意せざるを得ない。錫に口付けをして、出ていった。満足そうに笑うシスコ。
作戦室でシスコが考え込んでいるとき、ダックスが入って来た。ディファイアントの準備ができる時間を伝える。戻ってこれるのはシスコ次第だと言うダックスに、自信が無かったら志願していないと言うシスコ。ダックスがクルゾンに志願なんかするものではないと言われたでしょう、といってもシスコは全く後悔していない。ダックスは連邦で行われたシミュレーションでの成功確率を尋ねる。シスコは低いと答えるが、ステーションに残って戦うよりも成功する確率は高いと言う。ダックスはジェニファーが亡くなってからシスコが何かに打ち込む姿を始めてみると言う。司令部に戻ったときの気持ちを語るシスコ。クルゾンもシスコは物事の中心にいないと真価を発揮しないと言っていたとダックスは話す。よく寝ておくようにとシスコはダックスに言うのだった。
明朝。ディファイアントにはクルーが乗り込み、最後のチェックを行っている。ベシアは医療機器の不足、またダックスはクワークが内装に不満を持っていることをシスコに伝える。最終チェックを確認、出航しようとしたとき、オブライエンがエアロックにオドーがいるのを発見する。オドーはベイジョー政府の代表として乗船を許可してきた。もちろんシスコは許可し、ベシアに部屋を用意させる。そしてステーションからの離脱を命令、ディファイアントは出航する。ガンマ宇宙域に到着したディファイアントは、続けて遮蔽装置を作動、カレマ星系へ進路を取る。
ベシアがオドーを連れてきた部屋は、すでにクワークのいる部屋だった。生命維持装置のある部屋はこの部屋しかなく、またクワークの面倒を見てもらいたいからだと言うベシア。オドーが入るなり、ペラペラとしゃべり出すクワーク。愚痴や、どうしてこの船に乗ってきたのかと。しかしオドーは取り合わず、もう液体に戻らなければならない時間と言う。しかしクワークにはその姿を見られたくない。クワークはまだオドーに話し掛けようとするが、とうとうオドーは怒ってしまう。後ろを向いたクワークがちらちら見ている中、オドーはバケツに戻った。
ブリッジではジェムハダー船2機を探知する。コースを変更するかと尋ねるダックスだが、彼らを試すチャンスだとシスコはコース維持を命じ、非常警報を発動する。ジェムハダー船を追跡する。気づかないと思われたが、コースを突然変え、こちらへ向かってくる。遮蔽を解除し応戦しようとしたところ、トゥルールは遮蔽中でもワープ中だと亜空間変動が出る場合があると言う。オブライエンも聞いたことがないが、ワープエンジンを停止するようにトゥルールはいう。シスコはその通りにエンジンを停止させた。ジェムハダーは反陽子スキャンを行い探している。遮蔽が発見されるかどうかはわからない。もしかするとパワーが大きすぎるために遮蔽装置でカバーしきれていないのではとオブライエンが言う。シスコはメインパワーを停止させる。目前まで迫ってくるジェムハダー船。武器・シールドの準備をするが、2機はワープに入りもとのコースへ戻って行った。ガンマ宇宙域での最初の成功した作戦である。

※8: Karemma。第27話"Rules of Acquisition"「フェレンギ星人の掟」と関係しています

※9: しゃく。フェレンギの顔が突端についている杖


宇宙暦48212.4。まずはクワークがカレマ人オーニサー※10と商談を開始した。創設者のことを聞き出そうとするが、まったく取り合ってくれない。カレマ人はいろんなものの材料を言っていくだけだ。シスコはドミニオンとのコンタクト方法を尋ねるが、オーニサーはボルタ族※11と連絡をしているだけだと答える。そうしないとジェムハダーに殺されるからだ。クワークはチオラベリーワイン※12の出荷を停止すると、またシスコは商談が成立しないとジェムハダーが調査にやってくるかもしれないとカレマ人に言う。オーニサーは地上のコンピューターとコンタクトをとり、宙図をスクリーンに表示させる。カリノン星系※13にいけばドミニオンとの無人通信中継所があるそうだ。そのとき、オドーが宙図の一部を指差してこれは何かと尋ねた。オマリオン星雲※14だ。名前を繰り返すオドー。クワークはここで自分の役目は終わった、オーニサーとともに降りるとシスコに言う。アルファ宇宙域にいく船に乗せてもらうつもりだ。シスコは了解し、クワークは降りていった。カリノン星系への進路を命じるシスコ。オドーはまだ宙図を見つめていた。
シスコが寝ているとと呼び出しがあり、キラが部屋に入ってきた。オドーのことだ。なぜ連邦はオドーを解雇させるのかというキラに、オドーは組織で動いている連邦には合わないとシスコは言う。この任務が終わったらオドーをクビにするのかと尋ねるキラ。そうしたくないが、それにはオドーも変わってもらわないといけないと言うシスコ。そのとき呼び出しがあり、カリノン星系に到着したと報告があった。ブリッジへ向かう2人。
第7惑星にはオーニサーのいっていた通り無人の中継器があった。ダックスとオブライエンが調査に向かう。6秒だけ遮蔽を解除し、転送を行う。中央制御室に入った2人はアクセスを開始する。いきなりメインディレクトリに侵入できた。さっそく情報の入手にかかる。シスコがディファイアントから調査しようとしていたとき、よい情報を入手したと通信が入る。今までの通信記録だ。しかし突然2人の通信はと切れ、転送しようにもシールドのせいでできない。さらにジェムハダー船3隻が迫ってきた。シールドをフェイザーで打ち抜くには、遮蔽を解除しなければならない。しかしそうすればジェムハダーに見つかってしまう。見捨てていくように言うトゥルールだが※15ベシアはそんなことはできないと反論する。しかしシスコは起動を離れ、さっきダックスが送ってきた座標に行くことを命令する。

※10: Ornithar (ジョン・フレック John Fleck TNG第98話 "The Mind's Eye" 「裏切りの序曲」のタイバック (Taibak)、DS9第166話 "Inter Arma Enim Silent Leges" 「闇からの指令」のコヴァル (Koval)、VOY第125話 "Alice" 「アリスの誘惑」のアバドン (Abaddon)、ENT第1・2話 "Broken Bow, Part I and II" 「夢への旅立ち(前)(後)」などの Silik 役)

※11: Vorta

※12: tulaberry wine

※13: Callinon

※14: Omarion Nebula

※15: いかにもロミュラン人らしい


ダックスとオブライエンのことを案ずるシスコとベシア。おそらく2人は尋問されるだろうが、ダックスならそれを逆手に取るかもしれない。シスコはオドーを呼び出すが今はそんな気分ではないという。オドーらしくない反応だ。シスコはオドーのところへ行こうとするが、キラが代わりに行った。トゥルールがジェムハダー船のセンサー探知域に入ったことを告げると、メインパワーを切ってやりすごすように命じる。
オドーは部屋にいた。話し合おうと言うキラだが、ひとりにしておいてくれというオドー。もし何か手伝いたいと思っているなら、シャトルが欲しいと言う。どこへ行くのかと尋ねるキラ。オマリオン星雲だと答えるオドー。理由は分からない。だがガンマ宇宙域に入ってきてからと言うもの、何か本能的にどこかに引っ張られるような気がすると言う。それがオマリオン星雲だ。それなら任務を終えた後でと言うキラだが、今でなければだめだとオドーは焦る。そのとき突然船が大きく揺れた。ブリッジでも連続して攻撃を受けている。どうやら遮蔽していたのが相手にわかったらしい。遮蔽を解除し、攻撃体制に移る。相手はジェムハダー船3隻だ。


ジェムハダーの攻撃は圧倒的で、通信システム・長距離センサーはダウン、さらに右舷ワープドライブの冷却炉もやられてしまい、メインパワーを流用する。コンソールが爆発、パイロットが死んでしまう。ベシアが代わりに席につき、続けてフェイザーを発射※16、1機を撃墜する。ほかの2機は射程距離外へ移動、しかしすぐに戻ってくる。シスコは回避行動デルタ5を指示、ワープドライブが回復するまで牽制するように指示する。オドーの部屋でもキラをオドーが助け起こしている。まだワープドライブは回復しない。さらにジェムハダー船が猛接近、エンジン全開を命じる。ブリッジに戻ろうとするキラと、シャトルで脱出しようとするオドー。その前にジェムハダーが転送してきた。応戦する2人。ブリッジではメインパワー停止、シールド消失、操縦不能、慣性制動機停止が報告され、シスコは脱出ポッドで待避するよう命じるが、ジェムハダーが現われる。応戦する3人だが、ジェムハダーは数が多く苦戦。またキラも撃たれてしまい、気を失う。
気が付くとキラはシャトルの席に座っていた。オドーが操縦している。キラをシャトルに乗せて脱出したそうだ。しかしそれ以外のことは何もわからない。ディファイアントはジェムハダー船にかこまれていて、シスコやベシアの消息も分からない。シャトルはオマリオン星雲へ向かっている。Mクラスの惑星がある。ひかれる様に見つめるオドー。
惑星に到着した2人はシャトルを降り、謎めいた沼を発見する。すると沼の液体が形を成し、次々と人の形になって沼から出てきた。姿はオドーそっくりである。最後に出てきたその生命体※17はオドーに向かっていった、「ようこそふるさとへ。」
※16: 連続発射のようです

※17: (サロメ・ジェンス Salome Jens TNG第146話 "The Chase" 「命のメッセージ」のヒューマノイド (Humanoid) 役。ゲーム "Hidden Evil" でも声の出演)


・To Be Continued...

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