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ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第135話「囚われのファイター」
Tsunkatse

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・イントロダクション
たくさんのスポットライトで照らされた、円形の部屋。上段を多数の異星人が取り囲んでおり、その中にはヴォイジャーのクルーもいる。
下段のドアが開き、動きやすい服装をした異星人の男が入ってきた。手と足には光る機具をつけている。観客から大きな歓声が上がる。同時にブーイングも。ポーズを取る異星人。
そして反対側からも、一人のヒロージェン※1がやって来た。より大きな歓声。彼は額を指でなぞった。
ブザーが鳴り、2人とも構える。男が叫び、攻撃が始まった。足で蹴ると、電撃のようなものが発せられる。
初めは互角だったが、ついにはヒロージェンが手と足の武器を使って相手を倒した。ブザーが鳴る。
総立ちの観客は叫び続ける。「ツンカッ! ツンカッ! ……」
拳をあげるヒロージェン。
観衆の中には、拍手するチャコティとトレスもいた。

※1: (ヒロージェン・ハンター)
(J・G・ハーツラー J.G. Hertzler DS9第1・2話 "Emissary, Part I and II" 「聖なる神殿の謎(前)(後)」のヴァルカン人艦長 (Vulcan Captain)、第73・74話 "The Way of the Warrior, Part I and II" 「クリンゴンの暴挙(前)(後)」などのクリンゴン人マートク (Martok)、第164話 "Chimera" 「仮面の下の孤独」のラーズ (Laas)、ENT第45話 "Judgment" 「反逆の法廷」のコロス (Kolos)、第80話 "Borderland" 「ボーダーランド」のクリンゴン人艦長 (Klingon Captain) 役。ゲーム "Klingon"、"Armada"、"Armada II"、"Elite Force II" でも声の出演) 声:手塚秀彰

・あらすじ
ヴォイジャーは休暇に入り、ジェインウェイも別の惑星へ出かけた。ツンカッツェという、あの試合の感想を興奮して語るトレスとチャコティ。休暇を必要としないセブンとトゥヴォックは、共にシャトルで天体現象の観測に行く。だが未知の船に追われ、ヴォイジャーと連絡もできない。シャトル内に爆発物が転送され、トゥヴォックが解除しようとしたが爆発した。2人はツンカッツェを主催する異星人、ペンクに捕まってしまう。
セブンは試合に出るつもりはなかったが、トゥヴォックは大怪我を負っており、彼を治療してもらう代わりにペンクに従うことにした。ヴォイジャーのクルーはツンカッツェの観戦を楽しむ。頑強な男の相手は、セブンだった。
観客席からのチャコティたちの声はセブンに届かない。ヴォイジャーに転送するよう命じるが、実はその場には実体はなく、ホログラム映像だった。ペンクは各惑星への中継を監視していた。セブンは負けてしまった。ヴォイジャーでは中継元の捜索が始まる。ペンクはセブンのため、2日後にデスマッチの試合を用意した。セブンは生き残るため、ヒロージェンからトレーニングを受けることにする。
訓練するセブン。ヒロージェンは 19年前に息子と共に狩りに出たが、そのときに捕まったことを話す。息子の消息はわからない。ヴォイジャーの調査の結果、相手は巨大な船から中継していたことがわかった。セブンのトレーニングが終わり、いよいよツンカッツェの試合に出る。だが相手は、ヒロージェンだった。
対戦相手と知っていて訓練したと話すヒロージェン。チャコティはペンクにクルーを返すように求めるが、ペンクにはその気はない。船との交戦が始まり、トゥヴォックだけは収容できた。ジェインウェイの乗るデルタ・フライヤーも駆けつけ、敵の中継システムを破壊する。倒れたヒロージェンに手を振りかざすセブン。「殺せ」というヒロージェン。その時ヴォイジャーに 2人とも転送された。戦いは終わった。ヒロージェンはこれから息子を探すのだという。そしてトゥヴォックは、自分のために戦ってくれたことで、セブンに礼を言うのだった。


・用語解説など
ドクターのセブンに対するレッスン36:「時間潰しの室内ゲーム」 ("Pleasant Parlor Games to Pass the Time")

ツンカッツェの観客には、ヴォス人 (VOY第65話 "Distant Origin" 「遠隔起源説」に登場) らしき姿も見えます。また、アリーナの中にはカタカナっぽい記号も…?

(チャンピオン)
Champion
(ザ・ロック The Rock 本名 Dwayne Douglas Johnson。WWF 所属の現役プロレスラー。ヴォイジャーを放送していた UPN では、"WWF Smackdown!" という人気プロレス番組もあり、その関係でのゲスト出演だと思われます。同番組は日本で「スマックダウン」として CS局の Jスカイスポーツで放送中。クルーと一緒の宣伝用写真) セブンと戦ったペンダーリ人。声:楠見尚己
ペンク
Penk
(ジェフリー・コムズ Jeffrey Combs DS9第54話 "Meridian" 「次元移動惑星M」のティロン (Tiron)、第69話 "Family Business" 「クワークの母」などのブラント (Brunt)、第95話 "To the Death" 「戦士の宿命」などのウェイユン (Weyoun)、ENT第7話 "The Andorian Incident" 「汚された聖地」などの Shran、ENT第19話 "Acquisition" 「獲物たちの罠」のクレム (Krem) 役) 声: 藤原啓治、DS9 初代ベシアなど

ノーケディア星
Norcadian Homeworld
ペンダーリ
Pendari
レオラ軟膏
leola ointment
レオラの根っこ (leora root、VOY第11話 "State of Flux" 「裏切り者」など) から作られる物だと思われます
ツンカッツェ
Tsunkatse
原題
小星雲
micro-nebula
アイソ・モジュレーター
iso-modulator
ターグのトビー
Toby the Targ
ターグはクリンゴンのペット。TNG第6話 "Where No One Has Gone Before" 「宇宙の果てから来た男」など
ヴェリディウム
veridium
VOY第126話 "Riddles" 「魂を探した男」で言及
レッド・マッチ
Red Match
ペンサーカン
Pensarkan
ブルー・マッチ
Blue Match
ヴェンシディアン
Vensiddian
ノーシカン
Nausicaan
知的ヒューマノイド生命体。TNG第141話 "Tapestry" 「運命の分かれ道」などに登場
パリシス・スクウェア
parrises square
4人の選手の 2チーム間で争われる運動ゲーム。TNG第15話 "11001001" 「盗まれたエンタープライズ」などで言及
アンカラ風邪
Ankaran flu
VOY第101話 "Infinite Regress" 「遥かなるボーグの記憶」で言及
ノーケディア昆虫博物館
Norcadian Museum of Entomology
ポーラロンディスラプター
polaron disruptor
ターケニアン野ネズミ
Tarkanian field mouse
ノーケディア1号星
Norcadia Prime
タニク・ディフェンス
tanyk defense
中性子兵器
neutronic weaponry

・感想
UPN が人気番組同士のクロスオーバーをしたとも言えるエピソードで、本国放送時も少なからず話題になりました。何しろこのエピソードだけの宣伝用写真があるくらいですからね。予告編も未見の方はぜひどうぞ。その割にはロックの出演は途中の一回だけでしたが。
それはさておき、そのプロレスと、セブン (の衣装) のファンが注目すべき点がある以外は、大した内容はありません。仕方がないとは言え、実際に闘うシーンは引きで撮影して、スタントがやっているのが明らかのはやはり興ざめです。ジェインウェイがいないクルーの様子や、一人で困ってるニーリックスなど、ところどころで面白いシーンはあるにはあるのですが…。


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