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エンタープライズ エピソードガイド
第46話「兄弟の地平」
Horizon

dot

・イントロダクション
「スイートスポット※1」。
逆さまになった状態で、天井に座っているメイウェザー。本を読んでいる。
空中に浮いた袋を手に取り、中のものを飲む。
サトウの通信が入った。『ブリッジからメイウェザー。』
メイウェザーは身体を浮き上がらせ、下に降りてくる。通信機に触れた。「メイウェザー。」
サトウ:『船長がブリッジでお呼びです。フォレスト提督から連絡があり、コースを引き返すそうよ?』
「すぐに行く。」


※1: ENT第1話 "Broken Bow, Part I" 「夢への旅立ち(前編)」より

・本編
星系の図が表示されている。
トゥポル:「現在この惑星は 2つのガス状巨星に挟まれており、引力によって核が異常に過熱しています。」
アーチャー:「艦隊は週末までに、惑星中の火山が噴火すると考えている。」
メイウェザー:「現在位置から 30光年も戻るんですか?」
「提督は、ちょっと立ち寄って調べるだけでいいと言ってくれてる。」
タッカー:「自然が放つ花火か。見ましょうよ。」
「うん。コースセット。」
メイウェザー:「了解。」

エンタープライズは向きを変え、ワープに入った。

作戦室にいるアーチャーは、ドアチャイムに応えた。「入れ。」
パッドを持って入るメイウェザー。「ちょっと、よろしいですか。」
アーチャー:「ほんとにちょっとならな? 座れよ。何だ?」
「個人的な御願いをしても、よろしいでしょうか。」
「もちろん?」
「家族が乗ってる、ホライゾン※2が…コースの近くにいるんです。少し、立ち寄れないかと。コースから 10時間しか離れてません。惑星への到着時間にも、支障ありません。帰りに拾って下さい。」
「君の不在は痛いが、2、3日なら。」
「感謝します。」
「家族は驚くだろうなあ。」
「父が、体調崩してるんです。」
「重くはないんだろ。」
「母はそう言ってました。医療部員なんです。」
「…確か君のお母さんは、機関主任では?」
「兼任です。」
「…古い船は、乗員が何役もこなすんだよな?」
「…祖父は記録保持者です。5つも兼任してました。うち 2つはブリッジです。」
「以前…真剣に、貨物船に乗ろうと思ったことがあった。」
「船長が?」
「うん。…宇宙艦隊ができる 2、3年前だ。」
「なぜ決めなかったんです。」
「…話せば長い。今度朝食の時にでも話そう。」
うなずくメイウェザー。
アーチャー:「…ドッキングしたらフロックスを同行させよう。お父さんを診てもらえ。」
メイウェザー:「ありがとうございます、船長。」

機関室のタッカーは、やってきたトゥポルに話す。「熱スキャナーの配備は、完了です。」
トゥポル:「画像リレーも?」
「ええ。カメラを 6個、軌道に乗せます。惑星中の火山を、あらゆる角度から見られますよ? 一旦、向こうへ着いたら暇になるなあ。センサーが勝手に記録してくれる。」
「たっぷりとハーモニカの練習ができますね?」
「…シェフと相談して決めたんです。火曜から映画鑑賞をします、毎晩ね。確か、西部劇が好きでしたよねえ。※3…今回は最高のホラームービーを、3本用意してる。フランケンシュタイン※4、フランケンシュタインの花嫁※5、フランケンシュタインの復活※6。凸凹フランケンシュタインの巻※7を入れてもいい。」
「ホラー映画に興味はないわ。」
「観たこともないんだろ? …3本、観る必要はない。一本だけ観りゃいい。…きっと、気に入るから。怪物を追う科学者、甦る死体。興味あるんじゃない?」
何も言わないトゥポル。

食堂のリード。「4年じゃいい方だ。私はもう家族とは…10年近く会ってない。」
メイウェザー:「艦隊は、宇宙船にも家族を乗せるべきですよ。」
「本気で言ってるのか?」
「誰もホームシックにならない。」
「ああ。だが、心理学者は乗せて欲しい。両親にその辺の廊下を、ウロウロされちゃおかしくなる。」
笑うメイウェザー。「貨物船は大変ですよ? 10メートル歩くたびに、ベビーシッターやらおばさんに会う。」
サトウの通信。『ブリッジからメイウェザー少尉。』
コミュニケーターを取り出すメイウェザー。「どうぞ?」
サトウ:『ホライゾン※8から連絡が入りました。お母様です。』
メイウェザーは喜ぶ。「ありがとう、部屋につないでくれ。」

『船長個人日誌、2153年1月10日。ホライゾン※8との合流地点へ航行中。残念なことに、メイウェザー少尉の御家族を、突然の不幸が襲ったという報告を受けた。』
スイートスポット。
天井を見上げるアーチャー。「一緒にいいか。」
メイウェザーは独りで座っていた。「ええ、どうぞ。」
身体を逆にし、天井へ浮かび上がるアーチャー。「発進以来初めて来た。」 天井に着き、見上げる。「よく来るのか。」
メイウェザー:「…はい、時々。」
「…タッカー少佐から聞いたよ。…お悔やみを。」
「母は艦隊へ 6週間も前に、知らせていたそうです。それが今頃。」
「…うん。一般回線を使う連絡は…遅いからな。」
「父に連絡すべきでした。…何ヶ月も通信可能域にいたのに、なかなか話す…決心がつけられなくて。宇宙艦隊に入ったのを、よく思ってなかったんです。自分の仕事を継いで欲しがってました。僕が子どもの頃から。」 涙を流すメイウェザー。
「お父さんには…君がここへ来たことは辛かったろ。だがその一方で、誇りにも思ってた。」
「……お言葉ですが…僕にはそうは思えません。」
「…お父さんは、手紙のこと言ってないのか。……今から、2年半前のことだ。私は数人の、操舵手候補に目をつけた。…だが、その後がなかなか決まらなくてな。候補者の以前の指揮官に、聞いてみることにした。どんな人物かを。」
「父は、何て。」
「短い推薦文が届いたよ。ほんの数行だが? フン、こうあった。…私は、息子ほど自在に『舵を操る』操舵手は見たことがない。息子を選ばなければ、あなたは馬鹿だ。……お父さんは正しかった。君は優秀な操舵士だ。…決めてよかった。」
「僕に……僕に直接言って欲しかった。」

診察するフロックス。「思った通り、単なる偏頭痛です。」
トゥポル:「…もっと深刻な病状かと。」
「お?」
「…今夜の映画を観るよう言われてるんです。」
「フン、健康上は何の問題もありません。」 ハイポスプレーを打つフロックス。「私も観ろと言われています。ま確かに? 幼稚な行為ではありますが、人間の習性を垣間見られるいいチャンスでもある。」
「上映後またここへ来ても驚かないで下さい? …頭痛がぶり返すでしょうから。」

貨物船ホライゾンと、合流するエンタープライズ。

頼むタッカー。「機関室を見るぐらいいいじゃないか。」
メイウェザー:「50年も前の船ですよ。ワープ反応炉を見たって、珍しくも何ともない。」 荷物を持っている。
「ゼフレム・コクレインが設計したエンジンだぞ? 当時リアクターケースの内側にサインをしてたらしいんだ。」 エアロックに着くタッカー。「おおっと、そうそう。忘れるとこだ。」
「これは?」
「お前の写真だよ。スペースドックを発った後、撮ったもんだ。おふくろさんに、仕事ぶりを見せてやれ。」 パッドに何枚も写真が写っている※9
「…感謝します。」
「ああ。」 ドアを開けるタッカー。
メイウェザーは出ていった。
エンタープライズと離れるホライゾン。


※2: Horizon
Jクラス貨物船。ENT第10話 "Fortunate Son" 「復讐の連鎖」より

※3: ENT第38話 "The Catwalk" 「嵐を告げる男達」より

※4: "Frankenstein"
1931年。後に実際の映像が登場します。フランケンシュタイン博士=コリン・クライヴ、フリッツ=ドワイト・フライ

※5: "Bride of Frankenstein"
1935年。「フランケンシュタイン」の続編。ユニバーサル・モンスター・コレクション (緑)に収録

※6: "Son of Frankenstein"
1939年。「フランケンシュタインの花嫁」の続編。吹き替えでは直訳して「フランケンシュタインの息子」となっています

※7: "Abbott and Costello Meet Frankenstein"
1948年。凸凹シリーズ第14作

※8: 吹き替えでは「ホライゾン

※9: ENT第40話 "Stigma" 「消せない汚名」のディケンディ3号星、ENT第2話 "Broken Bow, Part II" 「夢への旅立ち(後編)」のクロノスなどが写っています

ホライゾンの廊下を歩くメイウェザー。「『危険だ』なんて大袈裟だよ。ちょっとした小競り合いはすることはあるけど、大したことはない。」
腕をつかんでいる、母親のリアナ・メイウェザー※10。「あなたの妹が手紙をよこしたのよ? 何かの嵐に『遭いそうになった』って。」
メイウェザー:「何ヶ月か前、小さな嵐に遭遇して、クルーが何日間かナセルの中に閉じこめられたんだよ。※11どうせ、もっと大袈裟に書いてきたんだろ?」
「異星人の兵士がエンタープライズに乗り込んできたこともあるって書いてあったわよ?」
「彼らはエンタープライズを…廃棄船だと思い込んでたんだ。船長が説得して、返した。」
「これじゃロミュランの機雷原※12について聞いても無駄なようね?」
「何で知ってるの?」
「…貨物船に乗って何年経つと思ってるの? 行く先々で情報仕入れてるの。」
警報が鳴り、通信が響いた。『ワープスタンバイ。』
脇につかまる二人。揺れが起こり、しばらくして静かになる。
メイウェザー:「チャーリーの操縦だろ。」
リアナ:「どうしてそう思うの?」
「ワープの入り方が乱暴だから。」
笑うリアナ。
メイウェザー:「どこ行くの。」
「デネヴァ・ステーション※13よ? 補給品をピックアップしに行くだけ。帰りの時間には間に合うわ?」
脇で溶接をしていた男性、ジュアン※14。「気をつけて? …トラヴィス?」
メイウェザー:「…やあ。」
笑い、抱き合うジュアン。「久しぶりじゃないか! またコンテナに閉じこめられてたか?」
メイウェザー:「ああ…またそんな昔のことを。」
「…会えて嬉しいよ。よかったら今夜、食堂に来ないか。」
「行くよ。」
メイウェザーが先へ進むと、リアナは言った。「自分の部屋忘れたの?」
メイウェザー:「客室はこっちだろ。」
「客室は用意してないわよ?」

部屋に入るリアナ。
メイウェザー:「別の人がいたんじゃないの。」
リアナ:「そうよ? でもあなたのために開けてくれたの。VIP なんてそうそう来ないもの。……昔あなたが使ってた物を引っ張り出して置いてみたの。」
「これ取っといてくれたの!」 壁に貼られた星図がある。
「まる一ヶ月夜も寝ないで、将来行ってみたい星系を一生懸命描き込んでたのよね?」
「…まだ夢は捨ててないよ。」
メイウェザーを抱くリアナ。「会えて嬉しいわ、トラヴィス。」
メイウェザー:「…僕も。…悲しみを乗り越えなきゃ。」
「……残念だわ? プラズマインジェクターの調整をしなくちゃならないのよ? …行かないと。一息ついたら機関室に来てね? みんな会いたがってたから。」 出ていくリアナ。

たくさんの貨物が並んだ部屋。ホライゾンのクルーが働いている。
メイウェザーが入った。
運搬機械から降りる男性、ポール・メイウェザー※15。「このキャニスターを第4貨物室へ運んでくれ。」
クルー:「ああ。」
メイウェザー:「ずいぶん偉くなったもんだな。」
ポール:「…船長に話しかける時は敬礼したまえ。」
「また『船長ごっこ』か? …独りでやってろ。」
笑うポールは部下に命じた。「先行っててくれ、すぐ行く。」
うなずくクルー。
メイウェザーはポールと抱き合った。「……よく似合ってるよ。」
ポール:「ありがとう。…まだ、着るのは早すぎるんだけど。」
「……順調そうじゃないか。貨物室が満杯だ。」
「どこに何があるのか探すのに一苦労だよ。父さんは頭の中で管理してたから。データベースを整理しなくちゃ。デメリアン※16に運ぶことになってるストロマトポッドの幼虫※17がまだ見つからないんだ。…今頃冷凍室で死んでなきゃいいけど。」
「…何か、手伝うことあるか。」
「ありがとう。…でも大丈夫だ。…休暇中に、働かせるわけにはいかないよ。」
「……夕食でな?」
うなずくポールは、メイウェザーを呼び止めた。「兄さん。もう少し目立たない服に着替えた方がいいんじゃないか?」 仕事に戻った。
出ていくメイウェザーは、一度ポールを振り返る。

惑星軌道上のエンタープライズ。地表には広範囲の火山が見える。
トゥポル:「画像リレーを配備しました。」
アーチャー:「ショーが始まるのはいつなんだ?」
「約30時間後です。…まだ、カメラの調整がありますので。」
タッカー:「手伝います。」
アーチャー:「かかれ。艦隊にも、ぜひ映像を届けたい。提督に特等席をやろう。」
サトウ:「…エコー3 は領域内。地上への送信は可能です。」
司令室でトゥポルに尋ねるタッカー。「今夜、来るんでしょ。」
トゥポル:「…カメラの、調整が済めば。」
「グズグズしてると、席がなくなるけど。」
「…データベースによれば、フランケンシュタインは小説でもあるようだけど。」
「メアリー・シェリー※18のね。有名な詩人の奥さんだ。」
「…小説の方がより啓発されるんじゃないかしら。」
「誰かがただ本を読むのをクルーが喜んで、聞くと思う?」
「作者の真の意図をより正確に理解できるのでは?」
「…クラブ作ったら? 読書クラブ。船長はいらっしゃいますよね。」
アーチャー:「…もちろん?」
トゥポルを見て、ターボリフトに乗るタッカー。「ポップコーン取っておきます。」
アーチャー:「君も行ったらどうだ? 楽しいし、クルーとの交流も深まる。」
トゥポル:「…真っ暗な部屋にじっと座ってるだけでなぜ『交流が深まる』のでしょうか。私には理解できません。」
「同じ経験を、共有することで深まる。…トゥポル。これならどうだ? 18時に一緒に夕食を取り、19時半から映画。デートしよう。」
「どういうことです。」
「私じゃ不足か? …もしも映画が気に入らなかったら…最後まで観なくても構わない。」 アーチャーは船長席に戻った。

ホライゾン。
私服姿のメイウェザーは、道具を「よーし、試してくれ。」
操作する、操舵席のニコルズ※19
メイウェザー:「うーん。航行センサーの範囲を広げたんだ。これで、コースの修正が早くなる。」
ブリッジに戻るポール。「何してる?」
メイウェザー:「ちょっと、アップグレードしてるんだ。」
ニコルズと顔を見合わせるポール。「そんなことを頼んだ覚えはないぞ。」
メイウェザー:「悪い。でもいいだろ? …きっと気に入る。左舷安定機※20が、すぐ調子悪くなるだろ? ちょっと、タッカー少佐に相談してみたんだ。」
「『タッカー少佐』?」
「エンタープライズの機関主任だよ。空間弁別機の部品変更の仕方を、教えてくれた。これで調子良くなる。」
「…兄さんがアップグレードさせた部分が故障したら? …あんたはすぐ艦隊の船で通信区域外に行っちまう。誰が修理を? ……僕に相談もなしにシステムをあれこれいじくり回すのはやめてくれ。」
「…わかりました、船長?」
「暇なら、機関室に寄ってくれないか。…ワープ5 のエンジンを造ってくれ。」 微笑むポール。
道具を持って出ていくメイウェザー。

星図を、ベッドに横になって見ているメイウェザー。ドアチャイムに応える。「どうぞ?」
若い女性のノーラ※21が入る。「…お客さんだって聞いて。」
メイウェザー:「…噂は早いな。」
笑い、抱き合うノーラ。「…船長がもういないなんて。…お悔やみを言うわ、トラヴィス。」
メイウェザー:「ありがとう。」
「…これもういらないんじゃない?」
「いいじゃないか、たまには童心に戻ってみるのもいいだろ?」
ノーラは動物のぬいぐるみを手にしていた。
メイウェザー:「重力プレートを切って、ベッドの上で飛び跳ねるか?」
ノーラ:「…よくやったよね、それ…。艦隊の履歴に傷がつくかもよ?」 笑う 2人。「仕事はどう?」
「…毎日忙しいよ。もう 150光年も旅してきたんだ。有人惑星だけでも、22個所見たよ。」
「18ヶ月で?」
「君には想像もつかない世界だ。」
「コロンブス、マゼラン、トラヴィス・メイウェザー…。どのくらいいられるの?」
「ほんの 2、3日。」
「もっと長い休暇は取れないの?」
「無理だよ…。マゼランも、忙しかったんじゃないかな。」
「うーん。」
「…どうした?」
「…こんなこと言いたくないんだけど、でも…あなたの御父様が亡くなってから、いろいろスムーズにいってなくて。」
「…どういう意味。」
「2週間前、オリオン※22の輸送船と合流できなくて、貨物担当局※23に目をつけられてる。デューテリアムも不足してるの。今月はもう二度も予備を使ったわ。…クルーの士気は下がってないけど、船長の死にショックを受けてる。…それに、ポールに新しい船長が務まるのか疑い始めるクルーも出てきたわ? …ポールが苛立ってるの、気づいたでしょ?」
「いつものことだろ?」
「いつも以上よ。」
「…母は、何も言ってなかった。」
「心配かけたくなかったのよ。」
「……まだ船長になって数週間だ、チャンスをやれよ。きっと慣れるから。」
「そう願ってる。…聞きたくなかったろうけど、言っといた方がいいと思って。」
「ありがとう。」 船が揺れた。「…チャーリーの奴。」
「ちょっとした空間の乱れよ? エンタープライズに甘やかされた?」
だが揺れは収まらず、何度も続く。
メイウェザー:「ただの乱れじゃない。」
ホライゾンは攻撃されていた。
複数の異星人船だ。


※10: Rianna Mayweather
(ジョーン・プリングル Joan Pringle) 名前は言及されていません。声:磯辺万沙子、TNG/DS9 ルーサ、TNG コンピューターなど

※11: ENT "The Catwalk" より

※12: ENT第29話 "Minefield" 「許されざる越境」より

※13: Deneva station
TOS第29話 "Operation - Annihilate!" 「デネバ星の怪奇生物」で、惑星デネヴァが登場。ENT第18話 "Rogue Planet" 「幻を狩る惑星」ではデネヴァ・プライムが言及

※14: Juan
(Philip Anthony-Rodriguez) 名前は言及されていません。声:滝知史

※15: Paul Mayweather
(Corey Mendell Parker) 声:河相智哉、VOY 2代目ケアリーなど

※16: Demerians

※17: stromatopod larvae (larva)

※18: Mary Shelley
1797〜1851年、イギリス人。"Frankenstein; Or, The Modern Prometheus" 「フランケンシュタイン」は 1831年発表。「有名な詩人」というのはパーシー・シェリー (Percy Shelley) のこと

※19: Nichols
(Adam Paul) 名前は言及されていません。声:河本邦弘

※20: 吹き替えでは「ポート安定機」

※21: Nora
(ニコル・フォレスター Nicole Forester DS9第64話 "Distant Voices" 「老化促進テレパシー」のダボ・ガール (Dabo Girl) 役) 名前は言及されていません。声:甲斐田裕子

※22: Orion
TOS第44話 "Journey to Babel" 「惑星オリオンの侵略」など

※23: Cargo Authority
地球貨物担当局 (Earth Cargo Authority)、略して ECA (後に言及)。ENT第42話 "Future Tense" 「沈黙の漂流船」では「地球貨物協会」と訳されていました

報告するニコルズ。「第3貨物室に亀裂、空気が漏れだしてます。」
ポール:「すぐにふさげ! もう一度呼びかけろ!」
「依然応答ありません。」
ブリッジに入るメイウェザー。「どうした?」
ポール:「攻撃されてる。」
「誰に。」
「知るかよ!」
ニコルズ:「プラズマタレットの用意を。」
「…いや。補助パワーを防御プレートに回してくれ。…攻撃可能域から脱出する、ワープを最大にしろ!」
メイウェザー:「30キロトンの貨物を載せてるんだぞ? 奴らを振り切れるわけがない。」
「早くしろ。」
ニコルズ:「了解。…ワープ 1 ポイント 6。…1 ポイント 7。…1 ポイント 8!」
メイウェザー:「まだ追ってくる。」
ポール:「更に加速!」
ニコルズ:「ワープ 1 ポイント 85。」
異星人船は追い抜きざまに、ホライゾンの先端に向けて何かを発射した。
その装置はすぐに起動する。
ニコルズ:「離れていきます。」
ポール:「ワープ 1 ポイント 5 に減速。」
メイウェザー:「…船体に何か付けられた。」
「見せろ。」
装置の映像がスクリーンに表示される。
ニコルズ:「亜空間信号を発してます。何らかのビーコンでしょう。」
ポール:「…誰でもいい、機関部員を除去に向かわせろ。」
メイウェザー:「いや、やめた方がいい。…ダイコバルト※24サインが出てる。起爆性の高い爆弾だ。誰かが近づけば、爆発させる気だろ。」

ブリッジ。
異星人船の図が表示されている。
ニコルズ:「8週間前、コンステレーション※25がこの船に襲われたそうです。そしてビーコンを付けられた。翌日、この巡洋船が現れ貨物を要求。コンステレーションが振り切ろうとすると、異星人が侵入してきてクルーを殺し、船を乗っ取りました。」
メイウェザー:「コンステレーションが装備していた兵器は。」
「プラズマタレット 2基。…うちと同じです。」
ポール:「……ビーコンを外す方法があるはずだ。」
リアナ:「…危険すぎる。…爆発したらナセルを失うわ。」
「……鉱石を何トンか捨てれば、ワープ2 を出せる?」
「ええ、そりゃもちろん。」
「となると予定より早くデネヴァ・ステーションへ着ける。装備も充実してるし安全だ。」
メイウェザー:「…着く前に奴らが戻ってきたらどうする?」
「これ以外に僕らの取れる方法はない!」
メイウェザーは巡洋船の一部を拡大した。「前にこれと同じようなエンジンを見たことがある。マザール※26船のエンジンにそっくりだ。」
リアナ:「マザール?」
「…前にちょっと揉めてね? エンジンを狙えるよう、フェイズ砲を改造した。」
ポール:「この船にフェイズ砲はない。」
「…プラズマタレットを直接インパルスエンジンにつなぐことができる。リード大尉がしてたんだ、80%も攻撃力が上がる。」
「勝つ見込みのない勝負にクルー全員の命を懸けるわけにはいかない! …デネヴァに着く前に奴らが戻ったら…欲しい物をやるさ。」
「エンタープライズで船長から学んだんだ。そういう連中には屈しちゃ駄目だと。奴らの攻撃対象を増やすだけだぞ? この船だけじゃない、ほかの船まで犠牲になる。」
「ご忠告感謝する。だがあんたには関係ない。もうここのクルーじゃないだろ。…鉱石を捨てて速度を上げろ。」
ニコルズも持ち場に戻った。
メイウェザーに近づくリアナ。「あなたのお父さんでも同じことをしたわ。一番安全な方法は、敵に従うこと。…貨物なら代わりが利く。」
リアナは出ていった。

映画が上映されている。モノクロだ。
『急げ。このまま嵐が激しくなれば、今夜は大忙しになる。覚悟しておけよ? まずは、電極を直すんだ。…理想的な嵐が来てる。天からの授かりものだ…』
トゥポルは、持っていたパッドを読み始めた。
隣のアーチャー。「…何してる。」
トゥポル:「今朝のセンサーデータの見直しを。」
「…映画を観に来たんじゃないのか?」
パッドを切るトゥポル。
死体が置かれている。『見てみろ。後は仕上げに、盗んできた脳を動かすだけだ。』『あ、博士…』『わかるか! 死人の脳が…』
ポップコーンを食べているフロックス。「フランケンシュタイン博士。彼の技術はブサール2号星※27のものに似ています。ああ、電流を分離させて、死体を甦らせることに最近成功したそうです。」
隣に座っているタッカーは適当に応える。「そうかあ。」
フロックス:「うーん、もちろん甦ったといっても細胞代謝ができるようになっただけの話ですが。…いやそれにしても、ブサールの医学の進歩は素晴らしい。彼らはシナプスの…あ…」
フロックスの方を向いたトゥポル。「話に夢中のようでしたら、映画はやめます?」
フロックス:「ああ…うーん。」 静かになる。
アーチャーと顔を見合わせるトゥポル。アーチャーが差し出したポップコーンを口にした。

ホライゾン。
ニコルズ:「船長。誰かがインパルスリレーの回路を。」
ポール:「どこで。」
「…第5 です。」
「ブリッジを頼む。」

貨物室で独り作業しているメイウェザー。
ポールがやってきた。「僕の考えは伝えたろ?」
メイウェザー:「…異星人が戻った時のためだ。」
「この船を戦闘に巻き込むつもりはない!」
「選択の余地はない。」
「兄さんの意見は聞いてないし改造も認めた覚えはないぞ。やめろ、今すぐにだ。」
「ポール…」
「聞こえたろ。」
「…船長のお前を無視してるわけじゃない。」
「どうかな。」
「冷静になって考えてみろ。全ては僕らのためだろ。」
「僕ら? あんたまだここのクルーのつもりかよ!」
「ここは僕の家だ。」
「だがもうずっと前に僕たちに背を向けた。」
「僕を恨んでるのか? そうなんだな? …一人前の船長になりたいなら、船の一大事に私情をもちこんだりするな。ほかのクルーたちの意見も聞いてみろ。」
「天下の宇宙艦隊の教えか?」
「違う。父さんのだ。…ずっと前に父さんからそう教わった。父さんがここにいたら、同じことを言うだろう。」
「兄さんが、父さんの言葉を? …その父さんの言葉を無視して家族を捨てたのは誰だよ! …この 4年間はほとんど口も聞かなかったろ? ……死に目にさえ会わなかった。」
「……それを言うな。」
「…病気だって知ってて……気にも留めなかった。偶然この近くを通ったから、ただ寄っただけだろ? …僕らの敵は異星人じゃない、あんたら宇宙艦隊の人間だよ…。今や貨物船は万年人手不足だ。…今時誰も乗りたがりやしない。みんな最新鋭の船で、宇宙探査とやらを気取りたがってる。お抱えシェフを連れてね。」
「自分を哀れんで泣き言を言いたいなら、続けろよ。僕にはほかにやることがある。」
メイウェザーの腕をつかむポール。「すぐに、アップグレードを元に戻せ。…必要なら部屋に拘束する。」
メイウェザー:「お前の役に立ちたいだけだ。気づいてないんなら言うが、お前も少し手伝ったらどうだ。」
「あんたの助けはいらない。」
「そんなに戻したいか、だったら自分でやれ!」 手を振り払い、出ていくメイウェザー。
ポールは独り残される。

食事を取っているメイウェザー。
食堂に入ったリアナは、棚から飲み物を取る。「あなたインパルスリレーを何カ所かいじったようね、トラヴィス?」 隣に座る。「次からは機関主任の私に断ってからにしてね?」
メイウェザー:「ポールが怒るのわかってたから、巻き込みたくなくて。」
笑うリアナ。「散々あなたたち兄弟の審判役をやってきたのよ?」
メイウェザー:「これが恋しくなるとは思わなかった。」
「栄養パック?」
「全部のパックってわけじゃない。ショートケーキのだけ。…サンフランシスコで、本物のショートケーキを食べたんだけど…全然違ったよ。」
「…ここで味覚を壊したみたいね?」
「これもそう悪いもんじゃない。…休みを延ばしてもらおうと思ってるんだ。きっと、アーチャー船長もわかってくれると思う。」
「…どのくらい?」
「僕が必要なだけ。」
「あなたの船にも必要でしょ?」
「操舵手は、ほかにもいるよ。」
「今度エンタープライズが戻ってきて、あなたをピックアップできるのはいつになると思ってるの。」
「ここですることはたくさんある。誘導・※28ワープシステムをアップグレードできるし。上手くいけば、ホライゾンを Jクラスの中で一番速い船にできる。」
「…弟を支えるために家に戻って、自分のキャリアを捨てるって言うの?」
「今の僕には、キャリアなんか二の次だよ。」
「…ご立派だこと? まるで親のような言い草だわ。…私だってあなたたちのこと心配してるけど…仕事は投げ出さない。」
「ポールには荷が重いよ。」
「…お父さんが船長継いだ時は、確かポールより一歳若かったわ。機関士が突然ブリッジを指揮することになったの。スケジュールも大幅に遅れて、ECA のライセンスをなくすところだったわ。お父さんは逃げ出したがったけど、私が許さなかった。※29ポールにも時間をやって?」
「僕はここには必要ない?」
「前にもこんな話したわね? やっぱりこの食堂だった、4年前のことよ? あなたが宇宙艦隊に入ろうと思った時。」
「4年も経てば、事情だって変わるよ。」
「その通り、これからだってどんどん変わるわ。4年後また同じ話をここで繰り返す気? …あなたは初のワープ5船の操舵士なのよ、トラヴィス。誇りに思ってるわ。…ここのクルー全員。ポールでさえ…心の中では。…まだ母親の忠告を聞く気がある? 罪悪感で物事を決めたりしては駄目。」
「よく覚えておくよ。おやすみ。」 キスして立ち上がるメイウェザー。
「おやすみ。」


※24: dicobalt
ENT第15話 "Shadows of P'Jem" 「恩讐を越えて」でも言及

※25: Constellation
TOS第35話 "The Doomsday Machine" 「宇宙の巨大怪獣」で U.S.S.コンステレーション (コンスティテューション級、NCC-1017) が登場。TNG第9話 "The Battle" 「復讐のフェレンギ星人」などでコンステレーション級の船が登場しました。吹き替えでは「貨物船団」と誤訳。単語の意味の「星座、一群」から発展させた勘違いなんでしょうか…

※26: Mazarite
ENT第23話 "Fallen Hero" 「追放された者の祈り」より

※27: B'Saari II
ブサーリ人は ENT "Future Tense" で言及

※28: 吹き替えでは「指導書や、ワープシステム」

※29: 「私は機関士でいて欲しかった」と、逆の意味で訳されています

船長用食堂の外には、惑星が見える。
笑うアーチャー。
タッカー:「ヴァルカン人はホラー映画を観ないなんて信じられないね…。」
トゥポル:「似たものならあるわ? 鍛錬の一種で、タルル・エテク※30。我々の、感情を引き出すために使う、暴力的な映像です。」
アーチャー:「わざと脅かして…感情を抑制できるか試すわけか。」
「理解できません。何のために、人間は自らを脅かすのか。」
「…ドキドキするため。」
「心臓血管の働きのためですか?」
「…さっきから映画の感想は一言も聞いてない。」
タッカーも注目する。
トゥポル:「医学的な誤りが、多くありました。」
タッカー:「ストーリーの感想を聞いてるんだよ。」
「……主役は興味深かったわ。」
「あの科学者?」
「いえ、怪物の方。…私に言わせれば、この映画は違うが故に人間に迫害される、個の物語です。」
「…そういう見方もある。」
「多くの意味で、この作品は予言的です。…例えば、村人たちの反応。ヴァルカン人が地球に上陸した時に受けた反応と、よく似ています。」
笑うアーチャー。「…そりゃどうかなあ。たいまつと熊手で、ヴァルカンの大使を迎えた者がいたとは思えんが?」
トゥポル:「それでも多くの人間は、恐怖と怒りを表しました。」
「不意を突かれたからだ。」
「……ソヴァル大使に、この映画の鑑賞を勧めようと思っています。」
タッカー:「嘘だ。」
「…最近地球へ着いたばかりのヴァルカン人の、役に立ちます。」
アーチャー:「…今夜トゥポルを招いたのは、間違いだったかもしれんなあ。」
「フランケンシュタインの花嫁も楽しみにしています。」
あきれるタッカー。
サトウの通信が入る。『ブリッジからアーチャー船長。』
アーチャー:「どうした。」
『外を御覧になってみて下さい。』
何げなく窓の外を見るアーチャー。
火山が噴火し始めていた。

近づくエンタープライズ。
船が軽く揺れた。
リード:「熱シェアーです。一部、エンタープライズに接近中です。」
アーチャー:「あと 5,000キロ上昇※31させろ。」
操舵士:「了解。」
トゥポル:「船長。地上に生体反応を感知。フランケンシュタイン流に言うと、『生きて』ます。」
アーチャー:「無人だと思ったが?」
「微生物かと思われます。地下で生息していたものが、火山活動で地表に上がってきたのでしょう。」
「調べてくれ。」

ホライゾンに、異星人巡洋船※32が近づく。
ポール:「防御プレートに全パワー。」
ニコルズ:「呼びかけてます。」
異星人※34の姿が映る。
ポール:「ECSホライゾンのメイウェザー船長だ。」
異星人:『すぐに降伏の準備をし、クルーを退避させろ。』
「…貨物はやるが船はやれない。」
『従えば、危害は加えない。ワープを解除しろ。』
「母星から何十光年も旅してきてるんだ。何か妥協できる方法…」
異星人は通信を切った。近づいてくる船。
メイウェザー:「武器を装填してる。」
ポール:「……アップグレードした武器を装填。奴らのエンジンを不能にできるか。」
「上手く当たればな。奴らが後ろにいる限りは無理だ。」
攻撃された。
ニコルズ:「第5貨物室被弾。」
メイウェザー:「30キロトンの貨物を抱えて回避するのは難しい。分離させよう。」
ポールは、うなずいた。
リアナは連絡する。「機関室、主要クランプ解除スタンバイ。」
ポール:「船の飛ばし方覚えてるか。」
メイウェザー:「…すぐに思い出すさ。」 ニコルズと交代する。
「ワープを解除。」
通常空間に出てくるホライゾン。すぐに異星人船も続く。
ポール:「クランプ解除。」 音が響いていく。
メイウェザー:「接近中。40メートル。30。」
リアナ:「もう少しで完了するわ。」
「10メートル。」
ホライゾンは後部の貨物モジュールを残し、分離した。
先端部を追う異星人船。攻撃する。
リアナ:「…右舷の防御プレートダウン。」
メイウェザー:「兄さん!」
ホライゾンの先端部は回り込み、相手を攻撃する。
火花が散る船内。
リアナ:「…防御プレートダウン。」
メイウェザー:「もう一度いくぞ。」
更にエンジンを攻撃すると、異星人巡洋船は止まった。
ニコルズ:「武器システムダウン。」
ポール:「タレットのロックを維持しろ。回線をつなげ。…こちらメイウェザー船長。今後は相手をよく見て攻撃するんだな。」 通信を切る。「貨物セクションをドッキング。その後脱出。」
メイウェザー:「…了解。」
リアナはポールを見た。

一つになり、再びワープ航行中のホライゾン。
宇宙艦隊の制服に戻ったメイウェザーは、荷造りをしている。ドアチャイムが鳴った。「どうぞ?」
ポールが部屋に入った。「…行くのか?」
メイウェザー:「長居は嫌われるから。」
「…エンタープライズの予定が、早まったそうだ。20分後にドッキングする。」
「リード大尉を紹介しようか。きっと、異星人のビーコンを取り除いてくれる。」
「…ありがとう。」
うなずくメイウェザー。
星図を見るポール。「…で、トレルキス3号星※35には?」
メイウェザー:「何?」
「例の惑星だよ。多数の中心をもつリングがある。…子供の頃よく話してくれたろ?」
「まだそこまで遠くには行ってない。」
「行ったら…亜空間メール送ってくれよな。」
「約束するよ。」
固く手を握り合う二人。
ポール:「じゃあ、ブリッジに戻るから。」 ドアを開ける。「会えるのはまた 4年後?」
メイウェザー:「もっと早いよ。」
「…そう願ってる。」

ホライゾンに近づくエンタープライズ。

アーチャー自らコンソールを操作し、エアロックのドアを開けた。
メイウェザーが出てくる。
アーチャー:「おかえり。」 握手する。
「戻りました。」
「ご家族は。」
「元気です。」
「貨物室が、一部損傷してたようだが?」
「…流れ星か、何かが当たったんでしょう。」
「…本当にそれだけか?」
「……万事順調です。」 微笑むメイウェザー。


※30: tarul-etek

※31: 「接近させろ」と誤訳。その前にリードが警告しているのに…

※32: 前に図でも出ていますが、VOY第45話 "The Chute" 「地獄星からの脱出」に登場したアクリティリ・パトロール船の再利用

※33: 異星人船長 Alien Captain
(Ken Feinberg) 声:平野俊隆

※34: Trelkis III

・感想
普段は全くと言っていいほど注目されない「レギュラー」、メイウェザーの完全主役エピソードです。鬱憤を晴らすかのように、故郷である貨物船ホライゾンと共に徹底して描かれています。生い立ちや家族 (以前に弟のことを全く話していないのは、確執があったから?) との関係など、メイウェザーのバックグラウンドを語る上で絶対欠かせませんね。なかなか扱われませんから…。
サブストーリーもあるにはありますが、お決まりのコメディでした。トゥポルがホラー映画を嫌がるのが何だか面白いですね。


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